車いすの安全な移動を ヘッドレストの試作品

(2020/5/28取材:車いす問題取材班 富山局記者・山澤実央)

車いすの安全な移動に欠かせないのが、衝突の衝撃から首を守るヘッドレスト。ほとんどの車いすに後付けで装着できるという試作品を開発したという報告が取材班に寄せられました。

試作品を製作したのは、大阪・堺市で金属加工などを手がける樋原製作所で、ほかの会社と協力しながら、簡単に取り付けられ、しかも比較的安価なヘッドレストの開発を進めています。
現在、一般的な車いすにはヘッドレストは付いていませんが、車いすに乗っている人の首を衝撃から守るための道具として、着脱式のタイプが 市場にも流通しています。

今回の試作したヘッドレストは、クリップ式の部品を採用し、介助者が車いすを押す際に持つ「取っ手」の部分に簡単に取り付けることができるため、メーカーを問わずほとんどの車いすに対応できるということです。
メーカーでは安全性を確かめるため、事故に遭った際に衝撃に耐えられるか 検査機関で検査を行い、一定の力を加えても壊れないことが確認されたということです。
値段はおよそ2万5000円ということですが、今後、介護保険で利用できる福祉用具として国の認可が降りれば、自己負担は毎月、定価の1割でレンタルできるということです。

このメーカーは、もともと船舶向けのなど部品を作る金属加工の中小企業でしたが、高齢化社会を迎えた中、人々の生活の向上に寄与しようと、車いすに乗ったまま点滴ができる医療用品などを手がけているということです。
樋原壽一社長は「今後も改良を加え、安価で安心して使用できるものにしていきたい」と話しています。

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