子育ての中に一息つける時間を ~パパやご近所さんも一緒に~

ネットワーク報道部記者  出口拓実 野田綾

毎日、息をつく間もない子育て中のお母さんたち。
「なんとかならないの!?」と思っている人も多いと思います。そんな中、身近な人たちのちょっとした工夫が、お母さんの自由な時間につながっているケースもあります。

身近な家族のちょっとした工夫

#ゆるゆるお父さん遠足

こちらはお父さんを中心とした取り組み、「#ゆるゆるお父さん遠足」。
その名のとおり、お父さんと子どもだけのお出かけです。
11月中旬、東京・千代田区の北の丸公園で開かれると聞いて訪ねてみると、そこには10組以上の親子の姿が…。
お父さんどうしが「はじめまして」とあいさつをする姿も見られます。
一体、どのようにして集まったのか、その秘密は「#ゆるゆるお父さん遠足」の「#」に隠されていました。

「#」と「ゆるゆる」で 生まれる出会い

この遠足、実は主催団体はなく、「子どもと出かけたいな」と思ったお父さんがSNSに「#ゆるゆるお父さん遠足」のことばとともに日時や場所を投稿します。
すると、その投稿を見たほかのお父さんたちが、子どもを連れて集まり、みんなの「遠足」になります。「ゆるゆる」ということばに表れているように、投稿するのは誰でも良く、出欠の確認もありません。

会っても会えなくても、大丈夫。
仲間の目印=リストバンドを見て声をかけることもできますが、無理に声をかけなくてもよいそうです。
そんな「ゆるさ」で参加のハードルは低く、賛同したお父さんたちによって各地に広がり、これまでに50回以上開かれているそうです。

お父さんと子どもの楽しみ お母さんの自由時間にも

SNSをきっかけにお父さんと子どもが一緒に出かけて楽しむ時間や、お父さんどうしのつながりが生まれます。
そして、そのお出かけがお母さんの自由な時間づくりにもつながっているのです。

今回呼びかけたお父さん

妻はきょう、『家でゆっくりとりためているドラマを見る』って言ってました。
今は公園などで子どもとお父さんだけの光景も増えていますし、いつかそんな光景が呼びかけがなくても当たり前になればいいなと思います

別の参加者
「行政のイベントとかだと定員があるとか、自分なんかが参加していいのかな、みたいに考えてしまうのですが、『#ゆるゆるお父さん遠足』は一緒に子育てをしているパパたちが気軽に参加できてすごく楽しめるのがいいところだと思います」。

ご近所さんも 子育てのサポーター

地域の人が協力してお母さんの時間を作ろうという取り組みも始まっています。

おさんぽかふぇ ドーナッツ

こちらは地域の住民が親子に呼びかけて外で一緒に遊ぶ「おさんぽかふぇドーナッツ」という取り組み。始めたのは、児童館などで知り合ったママ友のグループです。

提供:丸茂亜砂美さん

はじめは、お母さんたちが気軽に立ち寄れる場所を作りたいと、喫茶店だった場所を月に一回間借りしてカフェを開いていました。
でも、新型コロナウイルスの感染が広がり始めてからは、屋内に集まるのを断念。
代わりに、家にこもりがちになっている親子に外に出てきてほしいと、公園に場所を移して再開しました。

お茶を飲むひとときが力に

子どもたちが近所の人たちに風船やシャボン玉で遊んでもらっている間、お母さんたちはちょっと離れて眺めながら、お茶をしたり、お喋りを楽しんだり。

このつかの間のリラックスできる時間が、あすの子育てへの力になるようです。

主催者 丸茂亜砂美さん

ちょっとでも地域とつながりホッとする時間を取ってもらうことで、お母さんたちは
『1人で子育てを頑張らなくても いいんだ』と思えるんじゃないかって。
『助けて』って言わなくても気がついたら助けられていたというコミュニティを作って行けたらと思っています

子育ての中に一息つける時間をつくる。皆さんもやってみませんか?

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