AEDへのいろいろな不安をみんなで無くして、有効に活用しようというアプリが開発されました。
心筋梗塞や狭心症などで突然心臓の動きが止まった時、何もしないと1分経つごとに約10%ずつ下がる救命率。
1秒でも早く近くのAEDを見つけ、活用することが大切です。しかし外出先ではどこにAEDが設置されているのか、設置されている施設がいつでも開いていて使えるのかなど、AEDに関わる情報がわからない不安があります。
そうした不安をみんなの協力でなくし、AEDを有効に活用しようというアプリが開発され、日本AED財団が活用を呼びかけているんです。
このアプリ、「AED N@VI」は、AEDを有効に活用して救命率を上げようと、日本AED財団が開発しました。
財団のサポーターに登録し、スマートフォンで町なかにあるAEDや外出先で見つけたAEDの、設置場所や利用できる時間帯などを打ち込んでもらうと、アプリの地図上に打ち込んだ情報が表示されます。
日本のAEDの設置数は50万台以上で、世界一の普及率と言われています。しかし心筋梗塞や狭心症など、心臓発作による突然死は毎年7万人を超えています。
その中で近くに人がいた場合でも、救急車が来る前にAEDが使われ電気ショックが与えられた割合は5%未満。せっかくあるAEDがほとんど活用されていないのです。
中には、AEDが迅速に使われていれば、助かったかもしれない命もあります。
財団では、多くの人が協力して情報を打ち込み随時更新していくことで、AEDについての正確な情報が全国規模で共有され、救命率の向上につながるとしてます。
一度、情報を登録しても設置していた建物が閉鎖されたり、施設が開いている時間が変わったりすることもあるためです。
心臓突然死は若くて元気な人でも誰にでも起こりえます。誰かが突然倒れて反応がない時、救急車をただ待っていてはどんどん救命率が下がり、死の危険が迫ってきます。
近くにいる人が素早くAEDを使えるかどうかが、命を助けるカギになります。
そんないざという時のために、みんなで協力して備えていこうというのが、今回、登場したアプリです。
「日本はAEDが世界一多く設置されているが、いざという時に活用されず救える命が救えないという事態も起きている。多くの人に協力してもらいアプリを通じて有効に活用できるようしたい」(日本AED財団の石見拓専務理事)
誰かの命を守るため、みんなが協力してマップを作っていく、そんな取り組みが始まっています。
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