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小1の壁” 知っていますか?

「小学校」という新たな環境での生活が始まる前に、子どもたちやパパ、ママたちが少しでも不安を解消できるような情報を届けたいと、取材を始めています。

まずは子育て真っ最中の記者たちが中心のライフチャット編集部で、話し合ってみました!

「学童」から「トイレットペーパーの芯」まで?

村堀
うちは子どもが来年、小学校に入学するんですけど…。
そもそも「小1の壁」ってなんなんですか?
うちも来年、1年生です。
秋元
保育園と比べて子どもを預けられる時間が短くなってしまうっていう「小1の壁」は、ニュースで聞いたことありますけど、きっともっとたくさん壁があるんですよね…!?
石川
そうなんです。
すでにライフチャット編集部にも読者の皆さんから体験談が寄せられています。

(体験談より)
保育園のころは19時すぎに迎えに行っても、先生が優しく楽しく遊んでくれて、周りにお友達もまだたくさんいたのに、小学校付属の学童では18時ごろにはもうみんな帰宅してて、子どもはひとりポツンと寂しく本を読んでいた。保育園のころは仕事に集中して打ち込めたのに、小学校に上がった途端に仕事に打ち込める環境ではなくなってしまった。

(体験談より)
私が感じた小1の壁です。
・学童と保育園(下の子)のダブル送迎
・毎日の宿題チェック
・小学校の軍隊的指導に子どもが慣れず不登校になりそうに
・登校が死ぬほど心配
・急に発表される平日の行事

鈴木
小学生の子どもがいますが、これ、分かりますね…。
確かに、子どもによっては毎日が休み時間状態だった園児生活から、いきなり始まるお勉強…。放課後の預かり先をどうするかや、平日の昼に開かれる保護者会や面談の対応が大変、とかはよく耳にしますよね。
まず、親がやることが増えますよね。持ち物も毎日変わるし、宿題もやらせないといけない。細かいことだと、鉛筆を毎日けずるとか…。連絡帳の持ち物欄に「箱が必要」って書いてあって慌てて用意したり…
ああ!分かるー!
野田
箱?箱ってなんですか笑
よくTwitterとかでも話題になりますよね。図工とかで使うから、ティッシュの箱とか、トイレットペーパーの芯を持ってきてください、とか…。こういう準備に時間がかかりそうな物は月の初めに配布される学級便りでお知らせしてもらうことが多いと思うんですが、それをうっかり忘れちゃうんですよね…
手紙もちゃんと持って帰ってきたり、持って帰らなかったり。おたよりも紙だったりアプリだったり。子どもも多分大変だったと思うんですけど、私の場合は、母親の私自身がいっぱいいっぱいになってしまったなと。
大変だったんですね…。
パパ友が「娘を学童に通わせてたけどうるさくて嫌になってしまったらしく、もう行きたがらない」と話していて、預けたくても預けられないってこともあるんですよね。
今は仕事が長引いても安心して延長保育で過ごしてますけど、学童は合う、合わないがあるってことですね…?
学校も、学童も子どもの性格とかにもよると思います。
あとは、小学校に入ると共働きではないご家庭もあるので「あの子はおうちに帰れてるのに、なんでお母さんはおうちにいないの?」って聞かれることもあるみたいですね。うちも「学童に行かず、家に帰りたい」って言われること、ありますね…。
自分は小4から母親が働き出して、急に学童に入れられて。それまでは自由に友だちと遊べてたから結構戸惑った記憶があります。
木下
鎌田
逆に私は、小1のとき親は家にいたんですけど、仲のいい子が学童に行ってたから「行きたい!」って自分で言って。楽しかったですね。
自分はもう、2年生からは家の鍵持って学校に行ってました。

結局どうすればいいの?

持ち物にキャラクターはNGの学校も。説明会で知ってあとから買い直しました…

入学前の今、知っておいたほうがいいとか、覚悟しといたほうがいいこと、ありますか。
仕事で困ってもこの人に聞けば安心だ!って人、いるじゃないですか。それと同じで「あした何持ってけばいいんだろう、何にもわかんない!」ってときに、聞ける人を1人作っておくと超安心ですね。
え、ちょっと待って。あした持っていく物が分からない、なんてことあるの?
子どもがプリントを持って帰ってなかったり、連絡帳にちゃんと書いてなくってなにもわからない、とかあるんですよ…。
怖すぎる…
保護者同士のつながりが大事ってこと?
そうです。1人いるかいないかで違うと思います。
そもそも「小1の壁」っていっても、公立の学童に入れるか・入れないか、や、家庭の状況とか、地域によっても事情は変わってきますよね。
国で議論されている「小1の壁」って、預け時間が短くなることで働く時間も短くなるっていうことだけど、さっき言ってたみたいな無数の壁をどう乗り越えるかは、自治体からお知らせがくるわけでもないし、子どもの特性や状況に合わせて自分でリサーチするしかないですよね…。
来年、当事者になる立場としては「これだけはやっておけ」っていうチェックリストみたいなもの、欲しいです。
私はこんな壁をこう乗り越えた、っていうような体験談も知りたいです。
これから「小1の壁」に向かう人が何を知りたいかも気になります。
取材していきます!

編集部では「小1の壁」を巡る取材を進めていきます。
こんな大変な思いをした、こんな風に備えておいて助かった、など体験やご意見をぜひ下のご意見窓口からお寄せください。

ぎりぎり平成の1989年に高知県で生まれました。大津局や宇都宮局、首都圏局で「きょうだい児」などのテーマを取材し、福祉について考えてきました。
2010年から奈良、大阪、ネットワーク報道部で健康や医療、インクルーシブ社会について取材をしてきました。

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