裁判官のプロフィール審査対象の
裁判官の顔ぶれ

弁護士出身・第2小法廷

草野 耕一くさの・こういち

昭和30年3月22日生 66歳(投票日現在)
昭和53年
東京大学法学部卒業
昭和53年
司法修習生
昭和55年
弁護士登録(第一東京弁護士会)
昭和61年
ハーバード大学修士(LL.M.)
平成16年
西村あさひ法律事務所(当時の名称「西村ときわ法律事務所」)代表パートナー
平成19年
東京大学大学院法学政治学研究科客員教授
平成25年
慶應義塾大学大学院法務研究科教授
平成26年
ハーバード大学法科大学院客員教授
平成30年
東京大学博士(法学)
平成31年
2月13日 最高裁判所判事

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  • 就任時の意気込み

    豊かで公正で寛容な社会を形成するために、微力ながらも全力を尽くしたいです。会社を立ち上げようとして失敗した人たちも再びチャレンジでき、安心してリスクに挑めるような社会の寛容さが維持されるために、職務を通じて役に立てたらいいと思います。また、人権に関わる法制度の構築にも力を尽くしたいです。

  • 裁判官へのアンケートより

    自分の個性・信念が
    最も体現した裁判や就任前の仕事

    裁判長として関与した令和2年2月28日第2小法廷判決(※NHKサイトを離れます)です。「福利のパイを大きくする」ということの意義を補足意見中において比較的明確に示し得たと思うからです。

  • 夫婦別姓や同性婚を求める
    裁判など、社会の変化や
    価値観の多様化に
    どう向き合うか

    人がすでに形成されている価値観の下でよいと考える生き方を追求することを(その生き方が他者に危害をもたらし、あるいは、社会の倫理的基盤を揺るがすようなものであれば格別、そうでない限り)妨害しないという原則は憲法の求めている立法の基本理念であると思います。夫婦別姓の問題については大法廷決定に詳しい個別意見を付しました。

  • 性犯罪に関する法改正について

    性犯罪の被害者団体の皆様が性犯罪の構成要件はもっと拡大されるべきであると考えるお気持ちは理解できます。他方において、犯罪の構成要件を拡げることは必然的に国民の私生活に国家権力が介入する余地を大きくすることを意味することを考えると犯罪の成立要件を緩和することには慎重であるべきだという視点も大切であると思います。現行の法制度(民事訴訟制度を含む)に使い勝手が悪い部分があるとすれば、どこをどのように改めたらよいのか、専門家の皆様の間で議論を深めていただきたいと思います。

  • 再審をめぐる現状について

    刑事訴訟法上再審請求を求め得る理由は限定されており、無罪を言い渡すための再審開始決定がなされるためには、無罪と認めるべき「明らかな証拠」(証拠の明白性)が「新たに発見」される(証拠の新規性)ことが必要です。証拠の明白性と新規性の意義についてはかなり弾力的な解釈がなされるようになってきていますが、再審の開始決定を得るためには高いハードルをクリアしなければならないことに変わりはありません(そして、このハードルの存在自体は訴訟制度を維持するために必要なことであると考えます。)。冤罪を防ぐという目的のためには、何よりも、通常の刑事裁判における審理を充実させることが重要であると思います。

  • 審理のネット中継など
    国民に開かれた司法へ
    工夫できること

    「これならうまくいくだろう」と思える具体案は目下のところ持っていません。この問題については、引き続き考えていきたいと思います。

  • ネット関連訴訟も増加。
    自身のネットとの向き合い方は

    インターネットは書籍の購入と外国語の勉強以外の目的にはほとんど使っておらず、SNSもたまにちらっと見るだけです。

  • 最近うれしかったこと
    腹立たしかったこと

    嬉しかったことは、夏のオリンピック・パラリンピックにおいて、コロナ禍の中、無観客での開催となったにもかかわらず、日本選手団の皆様が大活躍されて目覚ましい成果をあげてくれたことです。特に腹立たしいと思ったことはありません。

  • 趣味

    一番の趣味は「勉強」です。若いころはそうでもありませんでしたが、年を重ねるにつれて勉強が好きになってきました。50代の時には数学や経済学の勉強に励み、還暦を過ぎてからは、記憶力の低下を嘆きつつ、フランス語と歴史(特に英仏の近世史と日本の中世史)の勉強を続けています。

  • 最近印象に残った本や映画

    望月哲男氏の訳によるトルストイの『アンナ・カレーニナ』は、物語の面白さもさることながら、訳文とはとても思えない文章の美しさに感動しました。現在は、同じく望月氏の訳によるトルストイの『戦争と平和』を少しずつ読み進めています。

就任時の記者会見より(音声はありません)

審査対象の裁判官
審査対象だった11人のプロフィールや主な裁判での判断など