第4次安倍第2次改造内閣 第4次安倍第2次改造内閣

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    イチからわかる!内閣改造

    自民党役員会に臨む安倍首相ら(2019年9月3日)

    「安倍総理大臣が内閣改造を行う方針」。最近、こんなニュースをよく目にしませんか。でも、そもそも「内閣」を「改造」するって、どういうことなのでしょうか。政治部記者が、当たり前のように使っている「内閣改造」ということば。改めてイチから調べて、解説します。

    そもそも「内閣改造」って何?

    第4次安倍改造内閣発足(2018年10月)

    そもそも「内閣」とは、総理大臣とそのほかの大臣で作られる合議体のことです。

    今の内閣制度は、昭和22年に施行された日本国憲法と内閣法で定められました。それによると、内閣は、立法、行政、司法の三権のうち、行政権の主体として位置づけられています。

    総理大臣は、内閣のトップとしての地位とともに、ほかの大臣の任免権が与えられています。こうした権限に基づいて、総理大臣が、一部の大臣、あるいはすべてを代えることを「内閣改造」と呼んでいるんです。

    なぜ内閣改造を行うの?

    では、なぜ内閣改造を行うのでしょうか。

    時の総理大臣が改造を行うのには、次のような理由が考えられます。

    ①政策実行型

    政権が取り組みたい重要政策、直面する課題に対応するために改造するケース。

    ②人心一新型

    内閣の顔ぶれが変わらないことによる「マンネリ感」を払拭(ふっしょく)して、支持率アップを狙うケース。

    ③入閣待機組解消型

    わたしたちが取材していてよく聞く「入閣待機組」と呼ばれる、大臣になりたい国会議員の不満解消を狙って改造するケース。

    だいたい①②③の複合型で行われますが、いずれにしても背景には、総理大臣が、政権の体力が落ちるのを防ぎ、みずからの指導力を保ちたいという思惑もあるんです。安倍内閣ではおおむね1年に1回程度、内閣改造を実施しています。

    新閣僚、どうやって選ぶ?

    それでは、どのような点をポイントに人選を行っているのでしょうか。

    ①派閥と適齢期

    古くから大きな要素となってきたのが、自民党の「派閥」です。内閣改造が近づくと、各派閥は「大臣適齢期」の議員を中心に入閣推薦リストを作り、総理大臣はそれも参考にしながら人事構想を練ります。

    「大臣適齢期」とは、衆議院議員では当選回数が6回前後。参議院議員は3回程度と言われています。ただ、派閥ごとのバランスなどから、必ずしも名簿通りに人事が決まるわけではありません。過去には、総理大臣との関係が悪かった派閥が閣僚人事で冷遇されたこともあります。

    ②一本釣り

    こうした派閥の力学とは別に、総理による「一本釣り」人事が行われることもあります。

    「大臣適齢期」ではない当選回数の少ない若手議員や女性議員を登用したり、民間人を大臣に任命したりする、いわゆるサプライズ人事がその例です。

    例えば、今話題の小泉進次郎衆議院議員が入閣となれば、サプライズ人事と言えるかもしれません。また、野党との対決が予想される政策を推し進めるために、過去に大臣を経験した大物議員を大臣に据えることもあります。

    ③改造されない閣僚も

    一方、今の安倍内閣では、6年半前の第2次政権発足当初から安倍総理大臣を支える2人の閣僚がいます。

    麻生副総理兼財務相(左)菅官房長官(右)

    それは、麻生副総理兼財務大臣と菅官房長官です。安倍総理大臣からの信頼が厚いうえ、政権の安定に欠かせない「内閣の屋台骨」と認識されているようです。今回の内閣改造でも、安倍総理大臣は2人を留任させる方針です。

    政治部記者にとっては、誰が入閣するかという情報はもちろん重要ですが、誰が閣内にとどまるのかという情報も、内閣の性格や方向性を探る上で重要です。

    閣僚候補の「身体検査」?

    内閣改造が永田町をにぎわせるころ、必ず聞くのが、入閣候補の「身体検査」です。

    政権にとって、起用した大臣が何らかの理由で辞任するのは大きな痛手です。例えば過去に、▽大臣、あるいは国会議員としての資質を疑われる行動をしていたり、▽政治資金の使い方が不適切だったり、といったケースです。

    こうした過去のスキャンダルがないかどうかを事前にチェックすることを「身体検査」と呼んでいます。

    内閣改造のたびに入閣候補として名前があがるにもかかわらず入閣できない議員は、こうした「身体検査」に引っ掛かっているのかもしれません。

    改造の段取りは?

    具体的に、内閣改造はどんな手続きで行われるのでしょうか。

    ①辞表のとりまとめ

    辞表とりまとめの閣議に臨む(2018年10月)

    改造が行われる当日、総理大臣官邸で閣議が開かれます。その場で、総理大臣は、ほかの大臣に辞表の提出を求めます。これを一般に「辞表のとりまとめ」と呼んでいます。

    ②組閣本部設置

    自公党首会議(2018年10月)

    その上で、連立を組む公明党の代表らとともに組閣本部を設置し、総理大臣官邸に大臣に起用する議員を呼び込みます。呼び込まれた人たちは総理大臣から、どの分野の担当大臣に起用されるのかを伝えられます。

    ③閣僚名簿を発表

    名簿発表する菅官房長官(2018年10月)

    それと並行するようにして、官房長官が総理大臣官邸の記者会見室で閣僚名簿を発表します。ここで初めて新しい内閣の陣容が公式に明らかになります。

    ④認証式

    認証式(2018年10月)

    このあと新しい大臣は、皇居で行われる認証式に出席し、その後正式に辞令が交付されて、大臣に就任する運びとなります。

    「第○次○○第○次改造内閣」?

    記念撮影する第4次安倍改造内閣

    歴代の内閣にはそれぞれ名称があります。安倍総理大臣が今月11日に内閣改造を行うと、「第4次安倍第2次改造内閣」という名称になります。

    一見ややこしく、ずいぶん長いように見えますが、それぞれの数字に意味があります。

    総理の名前の前に来る数字が「組閣」の回数。総理の名前のあとが「改造」の回数を意味しています。

    「組閣」とは衆議院選挙や内閣総辞職を受けて、国会で総理大臣指名選挙が行われ、その結果就任した新たな総理大臣が内閣をつくることです。総理大臣が指名選挙を経ずに、全部または一部の大臣が交代する内閣改造とは別にカウントします。

    改めて「第4次安倍第2次改造内閣」という名称を見てみると、安倍総理大臣が組閣した4回目の内閣で行われる、2回目の改造だということがわかります。

    「イチからわかる!内閣改造」。お役に立ったでしょうか?
    9月11日当日は、内閣改造、自民党役員人事の情報を、どこよりも早く、どこよりも正確に、どこよりも分かりやすく、お伝えしたいと思います。

    ※年齢は9月11日現在です

    閣僚一覧

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    自民党役員

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    閣僚のデータ

    平均年齢 61.55歳

    安倍総理大臣と19人の閣僚の平均年齢は61.55歳で、去年10月に発足した第4次安倍改造内閣の63.40歳より、1.85歳若くなりました。

    最高齢は麻生太郎氏と竹本直一氏で78歳。麻生氏のほうが誕生日が早く、最年長となります。最年少は小泉進次郎氏で38歳です。34歳で少子化担当大臣に起用された小渕優子氏、37歳で郵政大臣に起用された野田聖子氏に次いで、戦後3番目の若さとなります。

    安倍総理大臣と19人の閣僚を年代別に見るとと70代が6人、60代が4人、50代が9人、40代は0人、30代が1人となっています。

    女性閣僚 2人

    女性の入閣は高市早苗氏と橋本聖子氏の2人で、改造前よりも1人増えました。

    参議院からの入閣は2人

    参議院からの入閣は橋本聖子氏と衛藤晟一氏の2人で、改造前より1人減りました。安倍内閣としては第2次安倍改造内閣などと並んで最も少なくなりました。

    当選回数 13回~4回

    衆議院議員の閣僚を当選回数別にみますと、最も多いのは麻生太郎氏の13回。最も少ないのは小泉進次郎氏の4回です。このほか、9回が1人、8回が6人、7回が2人、6回が5人、5回が1人となっています。

    新旧別 初入閣は13人

    第4次安倍第2次改造内閣の閣僚は初入閣が13人、再入閣が2人、ポストを変えて、引き続き閣内にとどまる横滑りが2人、留任が2人でした。

    初入閣は去年10月の内閣改造の時の12人を上回り、安倍内閣としては最も多くなりました。初入閣13人のうち、衆議院で当選5回以上、参議院で当選3回以上で閣僚経験がない、いわゆる「入閣待機組」と呼ばれる自民党議員の起用は11人となっています。

    各派閥からの推薦も考慮し、「待機組」の議員を積極的に起用した形ですが、自民党内にはなお「待機組」の議員がおよそ60人います。

    一方、留任は麻生副総理兼財務大臣と菅官房長官の2人だけで、そのほかの17のポストが入れ代わり、安倍内閣では最も大規模な改造となりました。

    派閥別 無派閥6人 石破派はゼロ

    自民党の派閥別に見ますと、派閥に入っていない無派閥の議員が6人で最も多くなりました。この中では、高市早苗氏や河井克行氏、菅原一秀氏など安倍総理大臣や菅官房長官に近いとされる議員の起用が目立ちます。

    派閥ごとにみますと、細田派は改造前と変わらず3人、麻生派は2人減って3人、竹下派は変わらず2人、岸田派は1人減って2人、二階派は変わらず2人となりました。石破派は改造前、1人が入閣していましたが今回は入閣はありませんでした。石原派も前回に続いて入閣はありませんでした。

    主要派閥からバランスよく起用した形となった一方で、去年の総裁選挙を争った石破派からの入閣はゼロとなりました。