宮内庁長官「お気持ち理解されることを願う」

天皇陛下が、ビデオメッセージでお気持ちを表されたあと、宮内庁の風岡長官が記者会見に臨み、「お気持ちが、広く国民に理解されることを願う」と述べました。

宮内庁の風岡長官は、天皇陛下のお気持ちが表された直後の午後3時15分から、宮内庁の庁舎で記者会見に臨みました。

この中で、風岡長官は、天皇陛下のメッセージについて、「象徴の立場にある方のみが果たすことができるお務めの長いご経験を踏まえ、今後の天皇の在り方について、個人としての心情をお話になられた。憲法上の立場を考えてのご発言だった」と説明しました。

そして、「戦後70年が経過し、平成の御代も4半世紀がすぎ、天皇陛下は80代半ば近くになろうとされている」としたうえで、今の時期は1つの大きな節目で、去年からお気持ちを公にすることがふさわしいのではないかとお考えだった」と明かしました。風岡長官はさらに、「加齢による体力の衰えで務めを果たしていくことが難しくなるのではないかと深く案じておられることで、改めて天皇陛下のご心労の大きさというものを痛感した」と話し、「宮内庁として、このような天皇陛下のお気持ちが、広く国民に理解されることを願っている」と述べました。