4月17日(日本時間18日)から2日間にわたり行われた日米首脳会談。安倍首相とトランプ大統領による会談は6回目となりました。舞台となったのは、アメリカ南部フロリダ州にあるトランプ大統領の別荘。主な議題は、北朝鮮問題や貿易問題でした。史上初の米朝首脳会談が6月上旬までに開かれる見通しになった中で行われた今回の会談。両首脳は何を話し合い、今後どのような手を打っていこうとしているのでしょか。首脳会談や共同記者会見の内容をまとめました。

目次

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日米首脳会談・共同会見サマリー

北朝鮮問題

・北朝鮮に対して最大限の圧力を維持し、米朝首脳会談を通じて非核化に向けた具体的な行動を求めていくことで一致。
・トランプ大統領は北朝鮮に核を放棄させるため、厳しい態度で臨むと強調。完全な非核化が米朝会談の目標だという考え示す。

拉致問題

・安倍首相は、米朝首脳会談でキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長に対して、拉致問題の解決を働きかけるよう要請。
・トランプ大統領はアメリカとしてできるかぎりの支援をする姿勢を示す。

日米貿易

・茂木経済再生担当大臣とライトハイザー通商代表の間で貿易や投資などを協議する、新たな枠組みの創設で合意。
・トランプ大統領は新たな枠組みで、アメリカの貿易赤字の削減に向けて協議していくことに強い意欲。新たな合意ができれば、鉄鋼などへの輸入制限措置の対象から日本を除外することを検討する考えを示す。

TPP

・安倍首相「日本としてはTPP=環太平洋パートナーシップ協定が日米両国にとって最善」
・トランプ大統領は復帰には否定的な考え、2国間の貿易協定の交渉に意欲を示す。

何を語った?共同会見でのトランプ大統領発言要旨

米朝首脳会談「成功すると思わなければ開かない」

「数週間以内にキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長と会い、朝鮮半島の非核化について話し合う。会談が、実りあるものになることを期待している。会談は、北朝鮮、そして世界にとってすばらしいものになる。アメリカや韓国、北朝鮮や日本だけでなく、世界全体にとっても成功したと言えるよう、力を尽くす。われわれは、朝鮮半島の人たちが、ともに安全、幸福、平和に暮らせる日が来ることを望んでいる。朝鮮半島から平和的に核をなくそうと取り組んでいるわれわれを支えてくれている安倍総理大臣に感謝している。シンゾウ、私たちとともに力を尽くしてくれてどうもありがとう。われわれは、過去の政権がおかした過ちを繰り返しはしない。北朝鮮が非核化するまで最大限の圧力をかけ続けていく。北朝鮮が完全かつ検証可能で不可逆的な方法で非核化を達成した先には、明るい道があるだろう」

「成功すると思わなければ、会談は開かない。もし会談で成果が得られないと思ったら行かない。会談中に、実りがないと考えれば、途中で立ち去る」

拉致問題「自分にとっても重要」

「去年の秋、日本を訪問した際、愛する人たちを北朝鮮に拉致される痛ましい体験をした、被害者の家族と会った。拉致被害者ができるだけ早く家族のもとに戻れるようにしたい。拉致問題が、シンゾウにとって最も重要なことの1つだとわかっているし、われわれはこのことをよく話しあっている。拉致被害者を日本に連れ戻せるよう、われわれはできることはすべてやる。私が約束する」

「拉致問題は自分にとっても重要だ。なぜなら、安倍総理大臣にとって重要だからだ。昨夜の夕食会の時、彼は驚くほどの熱意で拉致問題について話し、私はその場で、『この問題にしっかり取り組む』と応じた。被害者の帰国に向けてわれわれはとにかく懸命に取り組む」

日米貿易「両国が利益得られる2国間の貿易関係目指す」

「われわれは、貿易赤字を削減し、障壁を取り除くことで、経済面での関係を改善しようとしている。アメリカは自由、公平、互恵的で、両国が利益を得られる2国間の貿易関係を目指している。われわれは、貿易と投資に関する協議を強化することにした」

(3月に発動した鉄鋼などへの輸入制限措置の対象に日本が含まれていることについて)
「アメリカは、日本との間で巨額の貿易赤字を抱えている。年間690億ドルから1000億ドルにのぼり、どう見ても、巨額だ。日米間の協議で、貿易赤字の削減につながる新たな合意ができれば、対象から外すことについて協議するつもりだ。将来的に、関税が撤廃できることに期待している。日本は何百万台もの自動車をアメリカに輸出しているが、われわれは、関税をかけていないに等しい。さらに、通商上の障壁などがあるために、われわれはあまり多く輸出できていない」

TPP「復帰したくない 私は2国間協議を好む」

(アメリカが去年、離脱したTPP=環太平洋パートナーシップ協定について)
「TPPには復帰したくないが、私が拒否できないような協定の内容が示されれば考える。私は2国間協議を好む。アメリカ、そして、われわれの労働者にとっては2国間の協定のほうが望ましく、私もより好ましいと思っている。アメリカは、TPPに参加している11か国のうち、6か国とはすでに協定を結んでいる。私が本当に望んでいるのは、日本と直接、交渉することで、いままさに、それをやろうとしている。そう遠くない将来、アメリカと日本にとって、とてもよい合意ができることに期待している」

日米首脳 共同記者会見 ~同時通訳付き動画で全て掲載~