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電話通訳システム導入で対応訓練 新潟2020年6月10日

日本語が話せない外国人の119番通報に対応するため、新潟市消防局が電話通訳のシステムを導入し、6月10日に訓練を公開しました。

新潟市消防局では外国語による119番通報などに対応しようと、今月、東京にある電話通訳センターと連携して通報内容を即時通訳するシステムを導入し、英語や中国語など11の言語に対応できるようになりました。

10日朝は、外国人から英語で通報を受けたという想定で行われたシステムの訓練が公開され、通報を受けた消防の担当者が、相手が日本語が通じないことを確認すると、電話通訳センターに連絡を取り、3者での会話を始めました。

訓練では、通訳センターの担当者が英語でけがの程度や居場所について聞き取り、すぐに日本語に訳し、消防の担当者に伝えていました。

つづいて、救助や消火活動の現場での外国人への対応を想定した訓練も行われ、かけつけた隊員が、通訳センターにつないだ携帯電話を、訓練に参加したアメリカ人の女性に直接渡して、容体や火事の状況などを聞き取っていました。

新潟市消防局によりますと、電話通訳システムの導入は全国の政令指定都市では最後だということですが、今後はより迅速な救助活動が期待できるということです。

新潟市消防局の本間勝嘉指令課長は「システムの導入で時間の短縮が図れる。聞き取る内容もより正確になると思う」と話していました。

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