全国の自治体で地域の代表を一斉に選ぶ統一地方選挙が今年4月に行われます。平成最後となるこの統一地方選を前に、NHKでは全国で世論調査を行いました。平成という時代と今の地域の暮らしや政治に関する意識を探るもので、地域の満足度や行政サービスの評価、地方政治との関わりなど多岐にわたって尋ねています。回答によっては、年代や都市規模ごとの比較を行い、多角的に今の意識を分析しています。「地域の今」が見えてくる調査の結果をご覧ください。

Q

平成の当てはまるイメージ

平成という時代に持つイメージについて、8つの項目をあげて、当てはまるか当てはまらないか尋ねたところ、当てはまると答えた割合が最も高いのは、「戦争がなく平和な時代」で79%、次いで、「治安がよい時代」が56%、「男女が平等な時代」が48%、「民主主義が成熟した時代」が47%でした。一方、「経済的に豊かな時代」は40%、「家族の絆が強い時代」は39%、「地域が助け合う時代」は36%で、「社会的弱者に優しい時代」は30%にとどまりました。

戦争がなく平和な時代(年代別)

経済的に豊かな時代(年代別)

地域が助け合う時代(年代別)

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Q

平成に良くなったもの・悪くなったもの

10の分野について、「平成」になってから日本はよくなったと思うか悪くなったと思うか尋ねたところ、よくなったと答えた割合が高いのは、「情報通信環境」が88%、次いで、「道路交通網」が82%、「防災」が75%、「医療・福祉の体制」が65%、「教育」が55%でした。一方、「治安」は49%、「雇用・労働環境」は40%、「国の経済力」は26%、「日本を取り巻く国際情勢」は25%で、「政治への信頼」は22%にとどまりました。

雇用・労働環境(年代別)

治安(年代別)

教育(年代別)

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Q

市区町村は「平成」に発展した?

発展した 17%
やや発展した 51%
やや衰退した 23%
衰退した 7%
無回答 2%

あなたの住む市区町村が「平成」になって発展したと思うか、衰退したと思うか尋ねたところ、「発展した」が67%、「衰退した」が30%でした。これを自治体の規模別に見ますと「東京23区と政令指定都市」では74%、「政令指定都市を除く市」は66%、「町と村」は58%と、規模が小さくなるほど、「発展した」が減り、「衰退した」が増えています。

年代別

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Q

平成の大合併の評価は?

大いに評価する 4%
ある程度評価する 50%
あまり評価しない 36%
全く評価しない 7%
無回答 2%

都市規模別

いわゆる「平成の大合併」と呼ばれる市町村合併の評価を尋ねたところ、「大いに評価する」が4%、「ある程度評価する」が50%、「あまり評価しない」が36%、「全く評価しない」が7%でした。

法政大学 白鳥浩 教授

「昭和の時代は国のスローガンとして国土の均衡ある発展というものがあったが、それがなしえないと言うことで平成の大合併が後押しされた。市町村合併が行われ、都市に資源を集中する中で、地方や小さな自治体は置き去りにされていくという選択が行われた。そういう時代が平成だったということをよく表している」

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Q

「昭和」と「平成」どちらがいい時代?

「昭和」と「平成」はどちらがよい時代だったと思うか尋ねたところ、「昭和」は55%、「平成」は42%でした。これを年代別にみてみますと、「平成生まれ」がほとんどの10代・20代は77%が「平成」と答え、「昭和」の時代を幼い時期に過ごした30代は、61%が「平成」と答えました。一方、40代以上は「昭和」という答えが多く、40代は56%、50代は66%、60代は69%と、年齢があがるごとに「昭和」と答えた割合が増えていますが、70歳以上になると「昭和」と答えた割合はやや下がり、58%でした。

年代別

法政大学 白鳥浩 教授

「昭和の時代は、昭和20年までの戦争のイメージが強いため、その対比として平成は戦争がなく平和なイメージだと思っている人が多いのだと思う。40代以上の世代は、日本が右肩上がりに発展し、世界をりょうがしていたことを覚えているので、昭和がよいと答えているのではないか。ただ、70代以上の世代は、昭和に対するノスタルジーがある一方で、戦争に対する強い記憶があるため、平和な時代の平成もよいと答えていると思う」

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調査概要

調 査 期 間 /2018年9月 27日(木)〜2018年11月2日(金)

調 査 方 法 /郵送法

調 査 対 象 /全国の18歳以上の国民6000人(2018年9月末時点)
(住民基本台帳から層化無作為2団抽出24人×250地点)

調 査 有 効 数(率) /3554(59.2%)