サラリーマン川柳で読み解く平成
平成が始まる少し前の昭和62年に始まり、今回で32回目となったサラリーマン川柳。これまでに詠まれた句を振り返ってみると、平成の30年間の経済状況や人々の暮らしぶりの変化が見えてきます。
バブル絶頂で迎えた平成。平成2年には…
しかし、それも長くは続かず…
不況や失業を詠んだ句が徐々に増え始めます。
物価が下落し始めてデフレ経済に突入すると…
厳しい家計を反映した句が目立つようになりました。
一方でIT革命によって職場の環境は激変し…
ITに不慣れな上司をやゆした句が登場しました。
また、職場では上司と部下の関係も変化し…
さらに職場で進む「働き方改革」については…
戸惑う気持ちを表した句も見られました。
平成31年の入選作には元号が変わることにちなんで…
コンクールを主催する第一生命の新美雅也課長は平成の30年間の川柳を振り返って、「私は平成元年入社で、入った当初は川柳にあったようにがむしゃらに働いていたが、今は職場から早く帰るようになった。過去のサラリーマン川柳を見てみると、このような働き方の変化や世相を映しているように感じます」と話していました。