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地球帰還までの流れは?

「はやぶさ2」は、2020年11月30日現在、秒速4キロという音速の12倍のスピードで、地球に近づいています。

日本時間の11月30日午前6時現在で、地球までの距離はおよそ230万キロです。

「はやぶさ2」は、12月1日に最後の軌道の微修正を行います。

そして、12月5日午後にカプセルを分離します。

カプセルは、日本時間で12月6日未明にオーストラリアの砂漠に着地させる予定です。

その際、カプセルは秒速12キロで大気圏に突入し、空気が圧縮されることで温度が上がる現象や摩擦によって「火球」と呼ばれる火の玉のようになって落下します。

明るさは「ー7等級」ほどで、一般の星をはるかに上回る輝きとなって90秒ほど見えると予想されています。

そして、高度1万メートルでパラシュートを開きます。パラシュートを開いたカプセルは、位置を知らせる「ビーコン」と呼ばれる電波を出しながらゆっくりと落下します。

パラシュートでの落下は風の影響を受けやすいため、カプセルが落下する範囲は、100キロ程度の誤差は出るとされています。

一方、「はやぶさ2」の本体はカプセルを分離したあと、軌道を変更して別の小惑星に向かいます。燃料がまだ残っているため、新たに別の小惑星の探査に向かうことになり、その小惑星への到着は11年後になる計画です。