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「はやぶさ2」これまでの軌跡

「はやぶさ2」は、2014年12月3日、鹿児島県の種子島宇宙センターからH2Aロケットで打ち上げられました。

「はやぶさ2」運用チーム 2019年11月13日(写真提供JAXA)

地球の引力を使って加速しながらコースを変える「スイングバイ」と呼ばれる航法で、「はやぶさ2」は「リュウグウ」に向かいました。

その後はイオンエンジンを断続的に噴射して速度を上げ、太陽を2周しながら目標の小惑星「リュウグウ」に徐々に近づきました。

そして、2018年2月。小惑星「リュウグウ」まで130万キロに迫まり、初めて搭載したカメラで「リュウグウ」の撮影に成功します。

6月27日に、「リュウグウ」の上空2万メートルに到着しました。

その後は、「リュウグウ」に近づいて地形や重力などの観測を続けてきました。

その後、はやぶさ2はリハーサルを繰り返したうえで、2019年2月、「リュウグウ」への着陸に無事、成功しました。

この時に、表面の石や砂などの採取にも成功したとみられています。

2019年4月5日には高度500メートルで「インパクタ」と呼ばれる金属の塊を発射する装置を切り離して、およそ40分後に秒速2キロの高速で発射された金属の塊が「リュウグウ」に衝突し、世界で初めて小惑星に人工のクレーターをつくることにも成功しました。

2019年7月11日には人工クレーターの周辺に2回目の着陸にも成功。

クレーターから飛び散った小惑星内部の岩石の採取にも成功したとみられています。

予定していた当初のミッションをすべて終えた「はやぶさ2」は2019年11月13日に「リュウグウ」を離れ地球に向けて出発しました。

2020年9月17日には地球からおよそ3600万キロの位置に到達し、イオンエンジンによる最後の軌道修正を行いました。

10月22日からは化学エンジンを噴射させて地球からおよそ1700万キロの位置で軌道修正を行いました。

さらに、3回、軌道修正を行って12月5日の午後2時から午後3時にかけてカプセルは「はやぶさ2」の本体から分離され、翌日の6日に地球の大気圏に突入することになっています。