小惑星「リュウグウ」 その姿が次第に明らかに
「はやぶさ2」のこれまでの観測で、小惑星「リュウグウ」の姿が次第に明らかになっています。
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着陸時に飛び散った砂や岩石の光の反射率を詳細に分析した結果、「リュウグウ」は当初、考えられていた以上に炭素を多く含む可能性が考えられるようになりました。
はじめは、有機物を含む量は、炭素質コンドライトと呼ばれる炭素を多く含む隕石と同じ程度の最大で3パーセントほどと考えられてきましたが、それをはるかに超える最大およそ60%の有機物を含んでいる可能性があることがわかりました。
また、「リュウグウ」表面の温度変化の様子から、リュウグウの岩などは小さな穴がたくさんあいて、密度が低いことがわかってきました。
JAXAの研究者は、「インスタントコーヒーの粒のよう」と表現しています。
カプセルで持ち帰るサンプルは、どのようなものなのか。「リュウグウ」の本当の姿を知ることは、私たちのことを理解することになるかもしれません。