力そがれる共青団

胡錦涛氏(左)李克強氏(右)

胡錦涛前国家主席や李克強首相の出身母体である中国共産党の青年組織「共青団」=共産主義青年団は、「エリート養成機関」とも言われ、これまで党内の人事で大きな存在感を示していました。

令計画氏

しかし、習近平指導部となってからは影響力の低下が指摘されています。3年前には、「共青団」のキャリアが長く、かつて胡錦涛氏の側近として党内で大きな影響力を持ち、指導部入りの可能性も指摘されていた令計画氏が、習近平指導部が「反腐敗」を進める中で失脚しました。

秦宜智氏

また先月には、胡錦涛氏や李克強氏もかつてその地位にあった共青団トップの第1書記を務め、退任後は地方政府の省長などの幹部に昇格するとみられていた秦宜智氏が、食品の安全検査などを行う政府機関の副局長に任命され、事実上の降格だという指摘も出ています。

これまでは共青団の幹部を経験することで、党内で強固な人脈を築くことができるとされてきましたが、秦氏は今回の党大会に出席するおよそ2300人の代表にも選ばれず、党内の出世レースから外れた形となっています。

また、共青団に対しては予算が大幅に減らされているほか、去年、「反腐敗」を進める党中央の組織から、「貴族化や娯楽化」の現象があると批判され、中央の共青団の幹部を減らし、地方に人材を振り向けるなどの改革案が発表されています。