海外で3回目のワクチン接種を進める動きがあります。3回目は必要なのか?効果はあるのか?Q&Aをまとめました。

目次 ※ クリックすると各項目に移動 ※ タップすると各項目に移動

    Q.2回接種での有効性は

    A.
    日本で承認されているファイザー、モデルナ、アストラゼネカのワクチンは、いずれも一定の間隔をあけて2回接種することになっていて、2回接種したあとで従来の新型コロナウイルスに対して発症を予防する効果は▼ファイザーとモデルナでは90%を超え、▼アストラゼネカもおよそ70%と確認されています。

    2021年7月にイギリスの保健当局が国際的な医学雑誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に発表した論文によりますと、発症を予防する効果は「アルファ株」に対しては▼ファイザーのワクチンで93.7%、▼アストラゼネカのワクチンで74.5%、「デルタ株」に対しては▼ファイザーで88.0%、▼アストラゼネカで67.0%だったとしています。

    また、ワクチンによっては重症化を防ぐ効果があっても感染を防ぐ効果に乏しく、多くの人が接種しても集団免疫の効果が得られないこともあるということです。

    また、デルタ株に対して入院を予防する効果について、イギリス政府はファイザーのワクチンで96%、アストラゼネカのワクチンで92%だったとしています。

    (2021年8月2日時点)

    目次に戻る

    Q.イスラエルで効果減報告も

    A.
    ところが、ワクチン接種が他の国より早く進んだイスラエルでは、デルタ株の拡大に伴って、発症を予防する効果が2021年5月には94%だったのが、6月には64%に下がったと報告されました。

    イスラエルでは、ワクチンの効果が下がっているとする見方があり、3回目の接種をすることで効果を高めようという動きが出てきたのです。

    変異ウイルスに詳しい東京医科大学の濱田篤郎特任教授は「いま使われているワクチンは半年くらいで免疫の効果が薄れてくるのではないかと言われている。仕組みは違うが、インフルエンザのワクチンでは効果があるのは半年程度とされている。新型コロナのワクチンでも半年程度で追加の接種を行うというのは、ありえる話だ」と話しています。

    (2021年8月2日時点)

    目次に戻る

    Q.3回目の臨床試験で抗体価上がった発表も

    A.
    ワクチンメーカーでも、3回目の接種を行って効果を確認する臨床試験を進めています。

    このうち、ファイザーが2021年7月28日に出した発表によりますと、3回目の接種をすることで、デルタ株に対する中和抗体の量は、2回目の接種の時点と比べて、18歳から55歳では5倍、65歳から85歳では11倍上昇したということです。

    濱田特任教授は「一企業の発表に過ぎず、慎重に見なければならないが、デルタ株に対しては3回目の接種を行って免疫を増強する必要がある可能性がある」と話しています。

    (2021年8月2日時点)

    目次に戻る

    Q.各社混ぜてもいいのか

    A.
    濱田特任教授によりますと、3回目の接種をするときに、1回目、2回目と同じワクチンを使うのか、異なるワクチンを使うのか、ルールは確立していないということです。

    イギリス政府によりますと、2回目の接種から10週間から12週間後に追加のワクチンを接種して免疫が高まるか調べる臨床試験が行われていて、追加するワクチンとして7種類を比べて効果に差が出るか確かめようとしているということです。

    濱田特任教授は「ファイザーとモデルナは同じmRNAワクチンなのでどちらを追加しても問題はないと思われる。ただ、3回目の追加接種についてはデータが出ておらず、確認が必要だ。また、従来と同じワクチンを接種するのか、変異ウイルスに対応したワクチンを接種するのかについても今後検討しないといけない」と指摘しています。

    (2021年8月2日時点)

    目次に戻る