新型コロナ「相談・検査体制」10月中に変更へ(2020/9/28)
2020年9月28日
秋から冬にかけて新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行に備え、厚生労働省は、相談や検査の体制を10月中に大きく変えることにしています。
PCR検査 目安見直し 「息苦しさ」「高熱」で相談(5/8)
2020年5月8日
新型コロナウイルスのPCR検査について厚生労働省は5月8日、新たな相談の目安を公表し、2月以降「37度5分以上の発熱が4日以上」としていた表記を取りやめました。具体的な体温は示さず、息苦しさや高熱などの症状があればすぐに相談するよう呼びかけています。
厚生労働省はことし2月、感染が疑われる人が相談や受診をする目安として「37度5分以上の発熱が4日以上続く場合」などと具体的な体温を示していましたが、専門家からは必要な条件のようにとらえられ、受診の抑制につながりかねないなどといった声が上がっていました。
このため、厚生労働省はこうした表現を見直した新たな目安を5月8日に公表しました。
新たな目安では「37度5分以上」という表記を取りやめ、次のような症状がある場合は、すぐに相談するよう呼びかけています。
【次のような症状は「すぐに相談」を】
- 息苦しさや強いだるさ、高熱などの強い症状がある場合
- 高齢者など重症化しやすい人で発熱やせきなど比較的軽いかぜの症状がある場合
- 重症化しやすい人でなくても、発熱やせきなど比較的軽いかぜの症状が続く場合
厚生労働省は「『高熱』かどうかは自分の平熱を踏まえた上で判断してほしい。症状には個人差があり、強い症状だと思う場合はすぐに相談してほしい」としています。一方、症状の1つとして報告が相次いでいる「味覚や嗅覚の異常」については専門家の間で意見が分かれたため記載は見送られましたが、厚生労働省は異常を感じた場合には相談するよう呼びかけています。
【症状が4日以上続く場合は「必ず相談」を】
- 発熱やせきなど比較的軽いかぜの症状が4日以上続く場合
厚生労働省は、感染の疑いがある場合には、まずは全国の保健所の「帰国者・接触者相談センター」などに相談してほしいとしています。
全国の「帰国者・接触者相談センター」 厚生労働省HP※NHKのサイトを離れます
「初期症状」は
2020年5月1日
新型コロナウイルスに感染すると平均して5日から6日、最長で2週間ほどの潜伏期間を経て症状が現れます。
初期の症状としては、いわゆる「かぜ」と同じようなものが多く、WHO=世界保健機関は、最も多い症状として発熱や乾いたせき、体のだるさを挙げ、患者によっては鼻づまりやのどの痛み、それに下痢なども起きるとしています。
また、アメリカのCDC=疾病対策センターは、症状について、これまで発熱とせき、息苦しさを挙げていましたが、4月に入って症状についての情報を更新しました。
せきと息苦しさについては変わりませんが、次の症状のうち、2つ以上の症状があると感染している可能性があるとしています。
- 発熱
- 寒気
- 悪寒
- 筋肉痛
- 頭痛
- のどの痛み
- 味覚または嗅覚の異常
子どもでも出る症状は大人と同様だとしています。
ほかにも重い症状など気になることがあれば医療従事者に相談し、息ができなくなったり、胸の痛みが続いたり、顔や唇が青ざめたりした場合などは、深刻なサインだとしてすぐに医療機関を受診するよう呼びかけています。
緊急性の高い13の症状 厚労省がリスト公表
2020年4月29日
新型コロナウイルスに感染して宿泊施設や自宅で療養する軽症の患者について、厚生労働省は4月29日、「唇が紫色になっている」「座らないと息ができない」など、重症化の前兆となる緊急性の高い症状を自分でチェックできるリストを公表しました。
緊急性高い13の症状
【表情・外見】
- 顔色が明らかに悪い
- 唇が紫色になっている
- いつもと違う、様子がおかしい
【息苦しさなど】
- 息が荒くなった(呼吸数が多くなった)
- 急に息苦しくなった
- 生活をしていて少し動くと息苦しい
- 胸の痛みがある
- 横になれない。座らないと息ができない
- 肩で息をしている
- 突然(2時間以内を目安)ゼーゼーしはじめた
【意識障害など】
- ぼんやりしている(反応が弱い)
- もうろうとしている(返事がない)
- 脈がとぶ、脈のリズムが乱れる感じがする
厚生労働省は当初、軽症の患者や症状のない人について、宿泊施設や自宅で療養してもらう方針を示していましたが、埼玉県で自宅待機中だった男性が死亡したことなどを受けて、宿泊施設での療養を基本とする方針に変更しました。
ただ、家庭の事情などで自宅で療養する患者もいて、容体が急変する可能性もあることから、緊急性の高い症状を自分でチェックできるリストを公表しました。
厚生労働省はこれらの項目を患者や家族が原則1日2回確認し、該当する項目が1つでもあれば自宅療養の人は自治体の連絡窓口、宿泊施設であれば配置されている看護師などにすぐに連絡してほしいとしています。
相談・受診の目安 (2/17) ※5/8以降は適用されず※
※ 厚生労働省は「37度5分以上の発熱が4日以上」などとしてきたこれまでの内容を見直し、息苦しさや強いだるさといった症状があればすぐに相談するよう呼びかけています。下記は2月17日時点の情報です。(2020年5月8日追記)
2020年2月17日
どのような症状の時に相談や受診をすべきか。厚生労働省はその目安を取りまとめ 2月17日に公表しました。厚生労働省が示した目安は次の通りです。
相談・受診の前に心がけること
- 発熱などのかぜ症状が見られるときは学校や会社を休み外出を控える
- 毎日、体温を測定して記録する
相談する目安は
- かぜの症状や37度5分以上の発熱が4日以上続いている人
- 解熱剤を飲み続けなければならない人
- 強いだるさや息苦しさがある人
このような症状がある人は、全国の都道府県にある「帰国者・接触者相談センター」に相談するよう呼びかけています。
全国の「帰国者・接触者相談センター」 厚生労働省HP※NHKのサイトを離れます
早めの相談が必要な人は
次の人たちは、重症化しやすいため、目安として示した症状が2日程度続く場合、「帰国者・接触者相談センター」に相談するよう呼びかけています。
- 高齢者
- 糖尿病、心不全、呼吸器疾患の基礎疾患がある人
- 透析を受けている人
- 免疫抑制剤や抗がん剤を使用している人
- 妊婦については念のため重症化しやすい人と同様に早めに相談を
全国の「帰国者・接触者相談センター」 厚生労働省HP※NHKのサイトを離れます
子どもについては現時点で重症化しやすいという報告はないとして、目安どおりの対応をするよう呼びかけています。
医療機関を受診する際の注意点は
- 「帰国者・接触者相談センター」に相談したあと、「帰国者・接触者相談センター」から受診を勧められた医療機関を受診する
- 複数の医療機関を受診するのは控える
- 医療機関を受診する際にはマスクを着用するほか手洗いやせきエチケットを徹底する
厚生労働省は、「現時点では新型コロナウイルス感染症以外の病気の方が圧倒的に多い状況であり、インフルエンザなどの心配があるときには通常と同様にかかりつけ医などに相談してほしい」としています。
新型コロナウイルス 特徴や気をつけることは
厚生労働省は、新型コロナウイルスの特徴や、感染を防ぐためのいくつかの対策をホームページ上で示しています。
新型コロナウイルスの特徴
- ウイルス性の風邪の一種
- 発熱やのどの痛み、せきが1週間前後続くことが多い
- 強いだるさを訴える人が多い
- くしゃみやせきなどによる飛まつ感染と接触感染によってうつると言われている
- 高齢者や基礎疾患のある人は特に重症化しやすく、死亡例も確認されているので注意が必要
日常生活で気をつけること
- 石けんやアルコール消毒液などを使った手洗い
- せきやくしゃみをする際のエチケットを守ること
- 持病がある人や高齢者はできるかぎり人混みを避けること
- 発熱などかぜの症状が見られる時は学校や会社を休むこと
厚生労働省 相談窓口
自分の症状への不安など、一般的な問い合わせがある場合は、厚生労働省の相談窓口に、電話するよう呼びかけています。
電話番号はフリーダイヤルで
0120-565653
FAXは
03-3595-2756
相談は午前9時から午後9時まで毎日受け付けています。