“鳥みたいに飛べて楽しい” 少女が不動のエースになるまで

高梨選手がジャンプと出会ったのは8歳の時でした。最初は小さなジャンプ台で練習をしていましたが、テレビで見た当時の日本代表・山田いずみさんの姿にひかれて本格的に競技を始めました。
「練習を重ねるごとに距離が伸びていくことと、鳥みたいに飛べるところが楽しい」
無邪気に話していたあどけない少女は、同じ上川町出身の英雄、原田雅彦さんもトレーニングしていたジャンプ台で、毎日4時間も飛び続けました。他の選手が10回飛べば11回飛ぶ。競技に真面目に向き合う姿勢は幼少期からかいま見えていました。