憧れの五輪へ「いつかあの景色を見たい」

「ビデオがすり切れるほど、当時の映像は何度も繰り返し見た」
小平選手がオリンピックを強く意識するきっかけになったのが、地元長野で行われた1998年のオリンピックでした。小学5年生だった小平選手は、会場で見ることはかなわなかったものの、録画したビデオを繰り返し再生し、男子500mで清水宏保さんが金メダル、女子500mで岡崎朋美さんが銅メダルを手にする姿を目に焼き付けました。
「いつか自分もあの景色を見てみたい」
その思いを力に3歳から始めたスケートにのめり込んでいきました。中学2年生の時には女子500mの中学記録を更新。高校3年生の時のインターハイでは、500mと1000mルの2冠を達成しました。