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「突然ゴゴゴゴーと聞いたことがないような響く音がした」
「外に出るとすでに土砂が道路を覆っていた」
「知人の携帯電話にかけてもつながらない」

2021年7月3日、大雨が続く中、熱海市伊豆山地区で発生した土石流。住民たちは何が起きたのか理解できないまま、何度も押し寄せてくる黒い波から避難しました。

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土石流の発生直後から、複数の住民がこう訴えました。
「あそこは工事の残土を埋め立てていた場所だ」

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土石流の起点にあったのが、7万立方メートルを超える量と推定される盛り土。
2007年、神奈川県小田原市の不動産会社が熱海市に届け出て、その後造成されていました。土の量自体が届け出を大幅に超えていた上に、排水などの防災対策も不十分だったと指摘されています。

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2022年3月の時点で災害関連死を含めて犠牲者27人、行方不明者1人、被害を受けた建物は130棟を超えています。土石流が流れ下った地域は「警戒区域」として立ち入りが制限されました。

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「これは“人災“だ」
遺族や被災者はそう訴え、盛り土を造成した会社側や、今の土地所有者側を刑事告訴するとともに、損害賠償を求める民事訴訟を起こしました。熱海市議会も盛り土に関する経緯を検証するため、地方自治法に基づく百条委員会を設置しました。

また、盛り土の造成が届けられた2007年以降、市は盛り土が土砂崩れを起こす危険性を意識し、会社側への指導を繰り返していたことを明らかにしています。

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なぜ、危険な盛り土は放置されたのか。
関係者がもっと問題意識を持って対策に乗り出していれば、被害は防げたのではないか。

2021年10月18日。静岡県と熱海市は、盛り土に関する過去の対応を記した約5000ページの公文書をインターネットで公開しました。しかし文書は必ずしもわかりやすいものではない上に、県は文書の公開は期限を区切ると説明しています。

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土石流の原因を究明し、教訓を伝え続けるため、私たちは公表された公文書をNHKの解説とともに保存することにしました。またNHK静岡放送局の番組「NHKニュース たっぷり静岡」で放送したニュースや特集の記録も交え、土石流が奪った命や暮らし、そして検証の動きなどもお伝えしていきます。

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