数字で見る 安倍首相とトランプ大統領の蜜月

令和で初の国賓として日本を訪れるアメリカのトランプ大統領。

安倍総理大臣とは、世界の首脳の中で、最も頻繁に首脳会談を行うなど、両首脳の個人的な関係は際だったものとなっています。

最も多く会っている首脳

「10」、「30」、「4」。

これ、何の数字かわかりますか? 正解は…

「10」は、安倍総理大臣とトランプ大統領が、これまでに首脳会談を行った回数、
「30」は電話会談の回数、そして、
「4」はゴルフの回数です。

トランプ大統領の前任のオバマ前大統領と比較しますと、安倍総理大臣が就任してからオバマ前大統領の在任中、およそ4年間で行った首脳会談は9回(このうち立ち話が2回)、電話会談は10回、でした。

そして、今回で11回目の首脳会談となる安倍総理大臣とトランプ大統領。アメリカ政府の高官はかつて「トランプ大統領にとって、安倍総理大臣は最も多く会っている指導者だ。その意見を非常に尊重している」と評したことがあります。

「初めてづくし」の両首脳

トランプ大統領は、令和で「初めて」の国賓として安倍総理大臣と会談しますが、両首脳の初めてはこれだけではありません。

実はトランプ氏が大統領選挙の当選が決まった後、「初めて」会った外国の首脳が安倍総理大臣でした。

トランプ大統領と安倍首相の初会談(2016年11月17日)

3年前に行われたアメリカ大統領選挙でトランプ氏の当選が決まった直後の11月、安倍総理大臣はアメリカを訪問し、トランプ大統領の自宅が入るニューヨークのトランプタワーで次期大統領となるトランプ氏と会談します。総理大臣が、現職の大統領ではなく次期大統領に面会するのは異例のことでした。

一方、トランプ大統領も、就任後の2017年2月、安倍総理大臣と初の首脳会談を行いますが、この時、南部フロリダ州にあるみずからの別荘「マー・アー・ラゴ」に安倍総理大臣夫妻を招待します。

プライベートな場所である別荘にトランプ大統領が外国の首脳を招待するのは、安倍総理大臣が「初めて」でした。

(フロリダ・2017年2月12日)

このとき両首脳は、別荘近くのゴルフ場でプレーし、あわせて27ホールも回りました。

トランプ大統領は「安倍総理大臣はうまかった。私と気があう。外国の首脳とゴルフをプレーするのはすばらしいことだ」と話していました。

3か月連続で首脳会談

さらに今年、安倍総理大臣とトランプ大統領の首脳会談は、3か月連続という異例の頻度で行われる見通しです。

安倍総理大臣は4月下旬、ホワイトハウスでトランプ大統領と首脳会談。両首脳は晩さん会で、メラニア夫人の誕生日も祝いました。

安倍首相夫妻とトランプ大統領夫妻が並ぶ(ホワイトハウス・2019年4月27日)

そして、今回、トランプ大統領が令和で初の国賓として日本を訪問。

さらに、6月下旬には、トランプ大統領は大阪で開かれるG20サミットに参加するため再び来日し、日米首脳会談も行われる見通しです。

「シンゾー」「ドナルド」とファーストネームで呼び合い、蜜月とも評される安倍総理大臣とトランプ大統領。

こうした数字からも、両首脳の親密ぶりが伺えるものとなっています。