国家通商会議委員長
ピーター・ナバロ

誕生日: 1949年7月15日生 最終学歴: ハーバード大学 家族: 妻レズリー・レボン(建築家)

経歴

カリフォルニア大学アーバイン校教授。中国に厳しい姿勢を示してきたことで知られている経済の専門家。『中国は世界に復讐する』『米中もし戦わば』など、中国の貿易政策などを批判する本を何冊も執筆。ドキュメンタリー映画化されたものもある。

「中国は、2001年にWTOに加盟して以来、宣戦布告なしの貿易戦争をアメリカに仕掛けている」として、中国からの輸入品に45%の関税をかけるというトランプ氏の考えについて「適切なレベル」と主張。また、「関税は保護主義的ではなく、どちらかといえば防衛のためだ」としている(2016年7月、ロサンゼルス・タイムズに寄稿)。

連邦議会選挙に民主党から立候補したことがあるほか、カリフォルニア州サンディエゴ市の市長や市議会議員にも立候補したが、いずれも落選。

去年の大統領選挙ではトランプ陣営の経済の政策アドバイザーを務めた。トランプ大統領がホワイトハウスに新たに設けた「国家通商会議」は、国内の製造業の状況を分析し、通商政策について大統領に助言するほか、製造業での新たな雇用創出に向けた政策の立案などを行う。

トランプ大統領は、「ナバロ氏のアメリカの貿易問題に関する本を読んだが、主張の明瞭さや徹底したリサーチに感心した。グローバリズムによるアメリカの労働者への悪影響を予見していて、中間層を復活させるための道筋を提示している」と評価。