ハガティ駐日大使インタビュー

新駐日大使ハガティ氏 “大統領訪日の際、貿易問題も議論を”

アメリカの新しい駐日大使となるウィリアム・ハガティ氏が首都ワシントンで単独インタビューに応じ、「日米の互いの利益を促進させていく」と述べました。両国の関係強化に強い意欲を示しました。また、トランプ大統領がことし11月に日本を訪問する可能性があるとして日程を調整していると明らかにしたうえで、大統領の訪日を通して日米同盟を強化するとともに、貿易の問題も議論したいという意向を示しました。インタビューの一部を動画で、また全文(日本語訳・英語)をテキストで掲載しました。

(動画:4分4秒)

ハガティ氏とは

インタビュー全文

インタビューに応じたハガティ氏。日米両国の関係強化に強い意欲を示しました。また、ことし11月にトランプ大統領が日本を訪問する可能性があるとして、日程を調整していると明らかにしました。

8月後半にも家族と日本へ

――― 本日はお時間を頂き、ありがとうございます。

ハガティ氏: こちらこそ。ありがとうございます。

――― まずは大使ご就任への承認おめでとうございます。日本を挙げて歓迎の意を表します。日本着任はいつでしょうか?

ハガティ氏: 8月に参ります。おそらく8月後半に家族と共に到着の予定です。

――― ご家族皆様とですか?

ハガティ氏: そうです。妻のクリッシーと4人の子どもです。息子2人、ウィリアムとスティーブン、娘2人、タラとクリスティンです。年齢は、8歳、10歳、12歳、14歳です。

――― 皆さん楽しみにしておられますか?

ハガティ氏: ええ、来日について非常に興奮しています。

かつて日本に3年滞在 桜を楽しんだ思い出が

――― ご自身は3年間日本に滞在されました。

ハガティ氏: そのとおりです。

――― 日本での最もよい思い出についてお話しくださいますか?

ハガティ氏: そうですね、とても気にいったのは四季があることです。特に来日したのが桜祭りの春でした。とても楽しかったです。家族と共にまた経験出来るのを楽しみにしています。故郷であるナッシュビルにたくさんの桜を植えました。それが日本と米国をつなぐ思い出や絆になっていると思います。今住んでいるここワシントンDCには美しい桜並木があり、私の大好きな思い出になります。夏は暑かったことを思い出しますね。時には非常に暑い。そして秋の日本は本当に美しい。冬には子どもたちを連れて美しい山々を見に行くことを楽しみにしています。日本のとても美しい四季が本当に楽しめます。

――― 何かお好きな食べ物は?

ハガティ氏: 日本の食べ物は全部おいしいです。子どもたちはもちろん寿司が大好きです。私はしゃぶしゃぶが好きでした。それと友人には変わっていると言われますが、日本のカレーライスも大好きです。

――― 東京の大使館では日本語でスピーチをなさったとうかがいました。日本語の言葉でお気に入りはありますか?

ハガティ氏: それは難しいですね。子どもといるときは、いつもドウゾ、ドウゾです。友人といるときはふつう、どうもありがとう、です。つまり、たいていドウモアリガトウが多いですね。友情を楽しんでいます。トモダチは私には重要です。でも日本語を見ると、とても美しく、英語とは少し違って自分のことを表現するための表現がとても多いです。とても美しい言語だと思います。

――― できましたら、日本語で日本国民へのメッセージを頂けますか?

ハガティ氏: そうですね、日本に行くことを楽しみにしています。日本の皆さん「はじめまして」。どうか皆さんに、日本が大好きだとお伝え下さい。

“私の仕事は日米相互の利益促進”

――― 大使としての抱負をお聞かせ下さい。

ハガティ氏: 我々には見事な2国間関係があります。私の希望はそれをさらに発展させることです。トランプ大統領と安倍首相はすばらしい協働可能な関係を築いたと思います。昨日私の宣誓に立ち会ったペンス副大統領と麻生副首相もまたすばらしい2国間関係にあります。これが新たにすばらしく進展していくでしょう。両国の結びつきが一層強化され、輝かしい歴史を共に作ると思います。私の日本での仕事は、両国の相互利益をアメリカおよび日本の国民にとってすばらしいものになるよう確実に押し進めていくことです。

北朝鮮にさらなる圧力を

――― 昨日、今後多くの課題が待っているとおっしゃいました。日本ではどのような課題克服を希望しておられますか?

ハガティ氏: 国家安全保障の点で共通の課題があると思います。北朝鮮を見れば、日米同盟は非常に緊密ですが同時に今非常に難しい局面にあります。両国のつながりは日米同盟により非常に強固です。ですが北朝鮮の行動については日米両国政権と同じく私も非常に懸念しています。それは重大な課題とみなしていますが、その克服を目指すうえで両国の結束が極めて強まると思います。

――― 北朝鮮にはより多くの圧力が必要と思われますか?

ハガティ氏: まさにそうですね。そして両国は最大限の外圧をかけることで団結していると思います。

――― 中国が北朝鮮にもっと圧力をかけるという役割に関してはどのように考えておられますか。

ハガティ氏: 日米両国は、中国の助けを得るためにとても緊密に力を合わせていると思います。北朝鮮との取引のある中国企業への制裁を米国は考えています。我々はその点で提携しています。中国はもっと行動する機会があり、北朝鮮の脅威を阻止するうえで強力な協力者になり得ると思います。それが継続されることを期待しています。北朝鮮政権に最大限の圧力をかけるために米国は日本と共に中国への働きかけを続けるでしょう。

――― もし外交が失敗した場合、軍事力行使は可能だと思われますか?

ハガティ氏: 大統領は全ての選択肢を排除しないと言いました。まずは今の状態でそれは外交的圧力を行使することです。その方向で続けてみて状態をしっかりと監視し続けることになると思います。

トランプ大統領は手の込んだ役者

――― 政権移行チームにおられましたね。トランプ大統領との関係をお話し願えますか?

ハガティ氏: トランプ大統領との関係は私にとって非常に重要です。大統領とはいくつかの重大決定において深く関与してきました。閣僚人事は、大統領がしなければならない最も初期の最重要決定です。彼のそばでその議論やディベートを補佐する事が出来たのは幸運だったと思います。また閣僚のほとんど、ホワイトハウスのスタッフの多くと共に仕事をする機会が持てたことも幸運でした。ですから米国政権との関係は、私が閣僚の多くと個人的なつながりをもっているため、日本での親しい関係作りの役に立つと思います。

――― 彼の性格についてお聞かせ願えますか?

ハガティ氏: 大統領は非常に親切で魅力的な人です。安倍首相は個人的な親しい関係でそれを知っておられると思います。また大統領はなかなか手の込んだ役者でもあると思います。思慮深く、勝ち気です。アメリカのために勝ちたいのです。アメリカの同盟国のために勝ちたい。それは偉大な力だと私は見ています。

トランプ大統領 11月に訪日の可能性 日程調整中

――― ご存じの通り、トランプ大統領と安倍晋三首相は、今年中の大統領の訪日に合意しています。トランプ大統領の訪日の意義はどの様にお考えですか?

ハガティ氏: 非常に重要だと思います。すばらしい2国間関係を強調し、2人の指導者間に育まれた友情を強調するものだと思います。私は大統領の訪問を期待しています。目下、日程調整中です。まだ確定はしていません。その時がくればすばらしい会談になると思います。

――― 訪問は11月のAPECあたりになると思いますか?

ハガティ氏:それはあり得ます。あり得ますね。でもまだ協議中です。

――― どのような議題が話し合われると希望されますか?

ハガティ氏: 明らかにこの地域で我々が直面している安全保障問題ですね。それが優先度の高い話題に留まることは確実です。それから2国間ベースの貿易問題も議論したい問題の一つになるでしょう。そして私はもちろん、両国間の文化的なつながりを引き続き育てていくことを希望しています。アメリカの指導者と安倍首相がそろうことは、両国の同盟力や個人的なつながり、国と国とのつながりの力を強調するうえで大いに効果的だと思います。

尖閣諸島は日本の施政下 日米安保条約第5条の適用対象

――― 中国の尖閣諸島付近での行動についてお聞きしてもよいですか?

ハガティ氏: そうですね。アメリカ合衆国は確かに尖閣諸島の日本統治を認識しています。またアメリカは日米安保条約第5条を支持しますので、第5条のいかなる侵害に対しても、その遵守を支持する立場です。我々は確実にこの地域での中国によるいかなる一方的な行動も阻止します。第5条のもとでの我々のコミットメントを非常に強く支持しています。

日本企業による直接投資を評価

――― では経済と貿易について質問をしたいと思います。まず、日米の貿易と経済関係の現状をどのように思われますか?ご存じのように日米の貿易不均衡は以前に比べて劇的に縮小しました。日本のアメリカへの投資は増加しており、日本企業はアメリカでより多くの雇用を創出しています。この状況をどうご覧になりますか。楽観視されますかそれとも懸念はありますか?

ハガティ氏: 貿易赤字はアメリカにとっては実に長く存在する問題で、引き続き集中して取り組む問題だと思います。しかし日本企業によるアメリカへの直接対外投資を私は非常に評価していることを明確にしたいです。私はテネシー州出身ですが、テネシー州は日本の対外投資を多く受けています。実際、我がテネシー州では4万人が日本企業に雇用されています。ですから私は強いつながりをとてもよく知っています。元大使のマンスフィールド氏はかつて日米よりも重要な2国間関係は異論の余地なく存在しないと言っていたものです。日本と我がテネシー州ほど重要な関係は断然ほかにはありません。ですから私は対外直接投資にとても感謝しており、もっと奨励し続けたいのです。

2国間の貿易協定を目指す

――― トランプ政権は常に「米国製品を買え、アメリカ人を雇え」と言っています。これは「アメリカ第一」主義です。輸入税や国境税の導入可能性に関してもよく耳にします。G7やG20サミットでトランプ大統領は保護主義を支持したように見えました。大使はこのアプローチには賛成ですか?

ハガティ氏: アプローチはこの件の議論とともに展開していきます。ペンス副大統領と麻生副総理のあいだで始められた2国間協議が作り上げようとしている枠組みのもとで我々はこれを交渉します。それは両国が相互利益を推進するための重要な機会を作り出すと思っています。

――― 2国間ベースで、ですか?

ハガティ氏: 2国間ベースで、です。

――― トランプ政権はNAFTA(北米自由貿易協定)の再交渉を始めました。そしてあなたはまたFTA(自由貿易協定)を韓国と再交渉するために動いておられます。私には、米国政府は2国間FTAを好むように見えます。一方日本政府はWTO(世界貿易機関)やTPP(環太平洋パートナーシップ協定)、EU―日本―EPA(経済連携協定)、RCEP(東アジア地域包括的経済連携)など多角的貿易枠組みを好みます。ですからアメリカと日本は貿易交渉に対しては異なるアプローチを取っています。 そうではありますが、あなたは日米間の貿易枠組みを構築するアプローチとして何が最善だと思われますか? 日米間の2国間FTAがより理想的だと思いますか?またTPPの復活可能性はあると思いますか?

ハガティ氏: 大統領は明確で実行可能な施行メカニズムを実現したいということを明言されたと思います。そしてそれは2国間ベースのほうがかなり容易です。ですから2国間の方向で前進したいということです。TPPの復活については、アメリカ合衆国の観点からはその兆しは見えません。ですから我々は2国間ベースに集中していきます。副大統領と麻生副総理は今そのための枠組みを作ろうとしています。今秋にはさらなる進展が見られるでしょう。パラメーター(制限範囲)を確立していけば、我々両国の選ぶ方向がもっと鮮明になるだろうと思います。

――― 多角的枠組みは重要ですか?

ハガティ氏: 貿易協定の多角的側面は確かに理解していますが、今のところ焦点は2国間ベースに合わせられるでしょう。

日米の貿易枠組み交渉 個別分野はこれから

――― 米日間の新しい貿易枠組み交渉はいつ始められますか?アメリカにとっての主要トピックは何になると思いますか?牛肉、豚肉、薬品もしくは車が懸念されるのでしょうか。アメリカが関心を持っているトピックはほかにありますか?

ハガティ氏: 分野特有の問題をおっしゃっていますが、ウイルバー・ロス商務長官に会って、実は今日の午後この話をすることになっています。しかし交渉するセクターがどれになるかはまだ決定していません。そして指導権はロス長官と米国通商代表ライトハイザー氏の熟考された分析にあると思います。彼らは今そのことを話し合っています。我々はまたマクロ経済テーマにも取り組みます。ムニューチン財務長官に今週会いましたし、今夜また会います。非常に有能なチームがいて、とても集中していると思います。広い意味の貿易投資は先に述べ話し合った分野ですが、我々両国間の貿易や投資をさらに促進するための目標です。

通商拡大法232条 主な懸念は中国

――― 米国政府は今鉄鋼、アルミの中国、日本、韓国、ドイツからの輸入制限導入を考慮中です。米国政府は目下、国際基準であるWTOよりむしろ通商拡大法232条を検討しています。もし日本の鉄鋼製品が米国輸入制限の対象となれば、日本国民にとって不利なことになり、2国間の関係にどのような悪影響を与えるかと言う懸念を引き起こします。この可能性に関してどの様にお考えですか?

ハガティ氏: 232条の分析は現在進行中ですが、はっきりさせたいのは、主な懸念は中国の過剰生産能力だということです。主要懸念は中国企業が何年にもわたって、鉄鋼を利益なしで移動させているという事実です。それは鉄鋼市場に多大な悪影響を与えてきました。あらゆる国の鉄鋼市場に悪影響を与えてきたと思います。ですから大きなベースで考えれば実は日米の国益合致があると思います。ここでの焦点は、私に言わせれば、圧倒的に中国です。

――― 日本は標的ではないと?

ハガティ氏: まだ分析は終わっていません。ですからまだ状況の査定中だと言っておきましょう。しかし私がはっきりさせたいのは、主要問題が、今までもこれからも、それが解決されるまで、何であるのかということです。

着任後、沖縄訪問へ

――― では、次に日本への赴任についてお話ししたいと思います。唯一の被爆国として、核の問題は日本国民にとっては繊細なものです。ご承知のように、昨年、オバマ前大統領が広島を訪問されました。そのことは日本国民の心に強い感銘を与え、核のない世界の希求は高まりました。この点に関しては、大使にアメリカの核政策と日本国民のこの希望をつなぐ架け橋として重要かつ決定的な役割を担って欲しいという期待が集まると思います。この役割にはどのように取り組まれますか。広島や長崎を訪問する意志はあおりでしょうか。

ハガティ氏: 大使館の臨時代理大使は来月広島と長崎に参ります。我々は問題とその切望を良く理解しています。それは重要な地球規模の問題であり、率直に言って、北朝鮮のことで間近に対処している問題です。この問題には敏感ですし、日本の相手方とともに働くことを楽しみにしています。

――― 広島もしくは長崎の記念式典に出席する計画はおありですか?

ハガティ氏: その時には日本にはいないでしょう。申し上げたように、臨時代理大使がそれらの行事に出席します。

――― 沖縄と軍基地を訪問するご予定はありますか?

ハガティ氏: まもなく沖縄に行くことは確かです。そこには非常に大きな軍の駐留がありますので、日本着任後の重要な旅になると感じています。

富士山を歩きたい

――― 日本ではどのようなことを楽しむ計画がありますか?

ハガティ氏: 家族を連れてくることにとてもわくわくしています。実はできれば9月に富士山に登ろうと思っています。子どもたちを近くの鎌倉や日光に連れて行きたいです。東京郊外の高尾山には私と一緒に行ったことがあります。京都にも以前一緒に行ったことがあり、また連れて行きたいです。日本にはする事や見るものがとてもたくさんあり、以前日本に住んでいたとき楽しんだことを今度は子どもや妻の目とおしてもう一度楽しむことを期待しています。

――― どうぞ日本を楽しんで下さい。

ハガティ氏: どうもありがとう。あなたの国を訪れることになり、大好きでとても楽しかった国にまた戻れることにとても興奮しています。ありがとう。

ミレニアル世代と交流を

――― 日本文化、時代劇や映画、芸者や日本食はお好きですか?

ハガティ氏: 日本での家族で最もお気に入りの思い出の1つは、京都祇園の芸者のところに行ったことです。最高の経験でした。子どもたちが舞妓さんとゲームをしました。子どもたちは日本文化のユニークな一面を見てとてもすばらしい経験をしました。京都は金閣寺から見事な木々や環境にいたるまでとても美しいです。一緒に泊まった旅館、温泉に入ったことなど素敵な文化的体験です。子どもたちはそれが大好きになると思うので、彼らと共に経験できることにワクワクしています。また米国文化を日本と共有できることにも心躍ります。私は幸運にも、故郷でテネシー映画エンターテインメント音楽コミッションの責任者をしていました。私達のしたことの中で画期的な成果はテレビシリーズ「ナッシュビル」を作ったことです。「ナッシュビル」は今日60カ国以上で放送されています。友人達には文化の一部を、テレビシリーズをとおしてもしくは私が日本に連れてくるかもしれないミュージシャンを通じて経験出来るチャンスを勧めたいです。文化交流を音楽やエンターテインメントを通じて奨励したいです。また私は私の市がメジャーリーグのサッカーフランチャイズを獲得するためのオーガナイザーもしています。サッカーはミレニアル人口と関係を作るためのすばらしい手段です。それを理解しています。アメリカでも日本でもそうだと思います。私はこれからの若い世代にとても力を注いでいます。ミレニアルは我々の専門用語では、未来です。そして私は交流を促進するため、ミレニアル人口にアメリカに来る興味を持ってもらえるような刺激を与える文化的な関わり方をしたいのです。学生の交流、文化的交流の機会創出、ツーリズムの促進を2国間で進めるために日本の相手方とともに働くことを期待しています。率直なところ、2020年のオリンピック大会はすばらしいチャンスを提供すると思います。米国オリンピック委員会と共に日本に携わる仕事をして、合衆国のすばらしい側面を見せる事を楽しみにしています。我々のスポーツ文化は非常にすばらしいです。日本の友人たちと共有したい米国文化の優れた一面を明示する絶好の機会になるでしょう。

――― すばらしいです。日本のポップグループはお好きですか?

ハガティ氏: お気に入りのポップグループはありませんが子どもたちが来日すれば、日本の全てのポップグループを知ることになるのは確かです。娘たちは特にその兆しがありますね。音楽が大好きです。彼女たちの今のお気に入りはたぶんテイラー・スウィフトでしょう。彼女はテネシー州ナッシュビル出身です。とても人気があります。彼女のお父さんと私は友人です。でも日本に来れば、彼女たちの世界も広がり、ポップミュージックは彼らが大好きになり学ぶものになるのは確信があります。彼らの目て日本文化を見るすばらしい機会になるでしょう。

イバンカ・トランプ氏はビジネスウーマンの成功例

――― PPAPはどうですか?

ハガティ氏: PPAPが何なのかはよく知りません。

――― イバンカ夫人とアラベラさんはPPAPが好きですね。とても有名です。

ハガティ氏: イバンカの人気はある種、――もし私が政権内で政策的立場と文化的立場ですばらしい仕事の出来る一人を私が選ぶとしたら、それがイバンカ・トランプでしょうね。彼女は我が国をとてもよく代表していると思います。我が国の偉大な力も象徴しています。現政権のフォーカスですが、それは経済における女性の役割です。ボストン・コンサルティング・グループの仕事で日本にいたとき、日本の国内企業だけでなく日本で営業している多くの国際企業と仕事を出来たのは非常に幸運でした。当時国際企業が大学新卒の優秀な男子を採用することは非常に困難でした。必死でやっていました。我々は日本の大学新卒のトップクラスの女性を国際的企業にひきつけ採用するための集中プログラムを作りました。それはうまくいきました。その成功は20年以上前の事です。今は経済に浸透しています。日本で広く仕事の場に女性が関与しているのを見ることはとてもワクワクします。イバンカ・トランプは女性起業家、アメリカで成功し、国際的な女性の成功見本となったビジネスウーマンの力強い例として、そのメッセージをとても鮮明に打ち出すことのできる人だと思います。

8月後半にも家族と日本へ

――― Thank you for taking the time today.

Hagerty: I’m delighted to be with you today. Thank you.

――― First of all, let me say congratulations on your confirmation. All of Japan welcomes you. When will you go to Japan?

Hagerty: I’ll be in Japan in August. Probably the latter part of August I should arrive with my family.

――― With all of your family?

Hagerty: Indeed, indeed. My wife Chrissy, my four children. Two boys, William and Stephen. Two girls, Tara and Christine. Their ages are eight, ten, twelve, and fourteen years old.

――― Everybody is excited?

Hagerty: Oh, they’re very excited to come.

かつて日本に3年滞在 桜を楽しんだ思い出が

――― You were in Japan for three years.

Hagerty: Indeed, indeed.

――― Could you tell us your best memory in Japan?

Hagerty: You know, what I remember so fondly are the four seasons. Particularly starting in the spring with the cherry blossom festival. I enjoyed that so much when I was there. I look forward to sharing that with my family. In my hometown of Nashville, we have planted many cherry trees, and it is a wonderful remembrance and bond I think between Japan and the United States. Here in Washington DC, where we are today, there are beautiful cherry blossom trees, and I think it is a very fond memory that I hold. The summer brings back memories of warmth. Sometimes, very warm. And the fall, so beautiful in Japan. The winter, I look forward to taking my children to see the beautiful mountains and really enjoy just the four seasons of a country that is so beautiful.

――― Any favorite food?

Hagerty: Everything in Japan is great. My children love sushi of course. My favorite was shabu shabu when I lived there. And something that I think my friends find is unusual, but I love Japanese curry rice.

――― We heard that you made a speech in Japanese in the Embassy in Tokyo. Do you have a favorite Japanese phrase?

Hagerty: Hard to say. I think when I’m with my children, it’s always douzo douzo. When I’m with my friends, usually it is thank you very much. You know, it’s – it’s very much domo arigato. I enjoy my friendship. Tomodachi is important to me. But I think if I look at the Japanese language, it is so beautiful and so many opportunities to express oneself a little bit different than English. But I think it’s a beautiful language.

――― If possible, could you tell us a message to the Japanese people in Japanese?

Hagerty: Well, I look forward to coming to Japan. “Hajimemashite” to everyone in Japan. And please let everybody know that I love the country.

“私の仕事は日米相互の利益促進”

――― What are your hopes for your Ambassadorship?

Hagerty: We have a wonderful bilateral relationship. My hope is to build upon that. I think that President Trump and Prime Minister Abe have established a wonderful working relationship. Vice President Pence, who swore me in yesterday, and Vice Prime Minister Aso again have a wonderful bilateral relationship. I see this going forward in a terrific new way. I think that we will see our bonds tighten and strengthen even more, but we have a wonderful history together. And my job in Japan is to assure that we continue to advance our mutual interests in a way that is wonderful for the Japanese people as well as for America.

北朝鮮にさらなる圧力を

――― You said yesterday there are many challenges ahead of you. What kind of challenge do you hope to overcome in Japan?

Hagerty: Well, I think we have a mutual challenge from a national security standpoint. As I look at North Korea, I see a very tight alliance between the United States and Japan but also a very challenging time there. And our bonds together are ironclad with the US-Japan alliance. But I am very concerned about the activities in North Korea as is our administration and Japan’s. I see that as a significant challenge but one that I think that we’ll be very closely bound together as we look to overcome it.

――― Do you think we need more pressure against North Korea?

Hagerty: Indeed, indeed. And I think we are combined in exerting maximum external pressure.

――― How do you envision China role in bringing more pressure to North Korea?

Hagerty: I think Japan and the United States are working very closely together to get and enlist China’s help. We are looking at sanctions on Chinese firms that are trading with North Korea. We are aligned in that. I think that China has the opportunity to do more and can be a great ally in containing the North Korean threat, and I expect that that will continue. We will continue to work with China together with Japan to exert maximum pressure on the North Korean regime.

――― Do you think the use of the military is possible if diplomacy fails?

Hagerty: I think the President has said that all options are on the table. And so, our first course is where we are right now and that is exerting diplomatic pressure. I think we will continue that course and continue to monitor the situation very closely.

トランプ大統領は手の込んだ役者

――― We know that you were in the transition team. Could you tell us about your relationship with President Trump?

Hagerty: The relationship with President Trump is very important to me. I have been very involved with him in some critical decisions. If you think about staffing the cabinet, that is one of the earliest and most important decisions a President has to make. I feel very fortunate to have been at his side in aiding that discussion and that debate. I also feel very fortunate that I have had the opportunity to work with most of the cabinet members, many members of the White House staff. So the relationship with the administration here, because of my personal ties to many members of the cabinet, I think will facilitate a very close relationship in Japan.

――― Could you tell us about his personality?

Hagerty: The President is a very kind and engaging person. I think Prime Minister Abe has seen that in their close, personal relationship. I also think that the President is a very deliberate actor. He is thoughtful, and he wants to win. He wants to win for America. He wants to win for our allies. And I see that as a great strength.

トランプ大統領 11月に訪日の可能性 日程調整中

――― As you know, President Trump and Prime Minister Shinzo Abe agreed that he would visit Japan this year. What do you think is the significance of President Trump’s visit to Japan?

Hagerty: Oh I think it is very significant. I think it underscores the terrific bilateral relationship, and it also underscores the friendship that has developed between the two leaders. I look forward to the President’s visit. We are working on the dates now. It has not been established firmly yet. But I think that we are going to have a wonderful meeting when the time arises.

――― Do you think the visit will occur around APEC in November?

Hagerty:It’s possible. It’s possible. But again, that is still under discussion.

――― What kind of topics do you hope will be discussed?

Hagerty: I think clearly national security issues that confront us both in the region. So I’m certain that that will remain a topic of high priority. I also suspect that trade issues on a bilateral basis will be one of the matters that we will want to discuss. And I certainly hope that we will continue to build the cultural bond between our two countries and having our leader side by side with Prime Minister Abe I think goes a long way to underscore the strength of our alliance and the strength of our personal bonds, country to country.

尖閣諸島は日本の施政下 日米安保条約第5条の適用対象

――― Could I ask about Chinese activity around the Senkaku islands?

Hagerty: Well, the – certainly the United States recognizes the Japanese administration of the Senkaku islands. We also support Article 5 and view that should there be any violation of the Article, that we stand ready to support it. We certainly dissuade any unilateral action in that area by China. And we are very strongly supportive of our commitments under Article 5.

日本企業による直接投資を評価

――― Now I would like to ask some questions about economy and trade. First, how do you see the current state of the US and Japan’s trade and economic relationship? As you know, the trade imbalance between the US and Japan has decreased dramatically compared to the past. Japanese investment in the US is increasing, and Japanese companies are now creating more jobs in the US. How do you see this situation? Do you see it positively or do you have some concerns?

Hagerty: The trade deficit has indeed been a persistent issue for us, and I think it’s something that I will remain focused on. But I want to be clear that I very much appreciate the foreign direct investment by Japanese firms in the United States. Our state, I am from Tennessee, has been a great recipient of Japanese foreign investment. In fact, 40,000 Tennesseans in my home state are employed by Japanese firms. So I’m very, very aware of the strong linkage. In fact, the former Ambassador Mansfield used to say that there was no bilateral relationship more important than Japan and the US, bar none. There’s no more important relationship between Japan and any state than my home state of Tennessee, bar none. So I’m very appreciative of the foreign direct investment and I want to continue to encourage that.

2国間の貿易協定を目指す

――― The Trump administration always says “Buy American, Hire American.” This is the “America First” doctrine. We often hear about how they might introduce an import tax and border tax. At the G7 and G20 Summit, President Trump seemed to have supported protectionism. Mr. Ambassador, do you agree with this approach?

Hagerty: The approach is evolving as we discuss this. And I see that the bilateral discussions that have been launched by Vice President Pence and Vice Prime Minister Aso are going to establish the framework under which we negotiate this. But I think it creates a great opportunity for both countries to advance our mutual interests.

――― On a bilateral basis?

Hagerty: On a bilateral basis.

――― Now, the Trump administration has started the renegotiation of NAFTA, and you are also working to renegotiate the FTA with South Korea. It seems to me that the US government likes FTA to be bilateral. On the other hand, the Japanese government prefers a multilateral trade framework, like the WTO, or for example, TPP, EU-Japan-EPA, RCEP, and so forth. So, the US and Japan take different approaches to trade negotiation. Having said that, what do you think is the best approach to creating a new trade framework between US and Japan? Do you think a bilateral FTA between US and Japan is more ideal? And do you see any possibilities of TPP coming back?

Hagerty: I think the President has made it very clear that what he would like to see is an enforcement mechanism that’s clear and actionable, and that’s much more available on a bilateral basis. Hence, the desire to move forward in a bilateral direction. In terms of TPP’s revival, from the United States’ standpoint, I do not see that on the horizon. So our focus is going to be on a bilateral basis. Again, the Vice President and Vice Prime Minister Aso are establishing the framework for that now. I think this fall, we’ll see further progress. And as we establish the parameters, I think it will become more clear, the direction that our two countries will choose.

――― Multilateral framework is important?

Hagerty: I think multilateral aspects of trade agreements are something that I certainly understand but the focus today is going to be on a bilateral basis.

日米の貿易枠組み交渉 個別分野はこれから

――― When will you start the negotiation of the new trade framework between the US and Japan? What do you think is going to be the main topic for the US? Would it be concerned with beef, pork, medicine, or cars? Are there any other topics that is of US interest?

Hagerty: You mention sector specific issues, and I’ll be meeting with Wilbur Ross, our Secretary of Commerce, actually later this afternoon to discuss this. But the exact sectors that we’re going to be negotiating have not yet been determined. And I think the lead will be under Secretary Ross and the US Trade Representative Lighthizer’s very thoughtful analysis. They’re discussing that now. We’ll also be working on macroeconomic themes. I met with Secretary of Treasury Mnuchin this week, and I’ll see him again this evening. We have a very competent team there that I think is very focused. And trade investment broadly is an area we mentioned and discussed earlier, but that’s a goal to facilitate further trade and further investment between our two countries.

通商拡大法232条 主な懸念は中国

――― The US government is now considering the introduction of import restriction on steel or aluminum, from China, Japan, Korea or Germany. So, it is currently examining Section 232 of the Trade Expansion Act rather than WTO, which is an international standard. If Japanese steel products become the target of US import restriction, it would be unfavorable to the Japanese people, which raises concerns about how it may negatively impact the relationship between the two countries. What are your thoughts on this possibility?

Hagerty: Well the 232 analysis is still under way, but I want to be clear, the primary concern is overcapacity in China. The primary concern is the fact that Chinese firms have been moving steel at no profit for years. It’s had a very negative effect on the steel market. I think it’s had a negative effect on all countries’ steel markets, and I think there’s actually an alignment of interests between Japan and the United States if we look at it on a broader basis. The focus here, in my mind, is predominantly China.

――― Japan is not a target?

Hagerty: We’re not finished with the analysis, so I’d say, we’re still assessing the situation. But I want to be clear what the primary issue has been, and will continue to be, until it is resolved.

着任後、沖縄訪問へ

――― Now, I would like to talk about your move to Japan. As the only country with atomic bomb victims, the nuclear issue is a sensitive one for the Japanese people. As you know, last year, former President Obama visited Hiroshima. That gave a very heartfelt impression to the Japanese people and the hope for a nuclear-free world has enhanced. In this context, I think that you, Mr. Ambassador, might be asked to play an important and critical role in serving as the bridge to connect the US nuclear policy to this hope of the Japanese people. How would you approach this role? Would you be willing to visit Hiroshima or Nagasaki?

Hagerty: The Embassy’s Chargé d' Affaires will be in Hiroshima and Nagasaki next month. And, we very much understand the issue and the desire. It is an important global issue, and one that we’re dealing with, frankly, very close by with North Korea. I’m sensitive to the issue and I look forward to working with my counterparts in Japan.

――― Do you have any plans to attend memorial ceremonies in Hiroshima or Nagasaki?

Hagerty: I will not be in country during that time. As I said, the chargé D’ Affaires will be attending those events.

――― Do you have any plans to visit Okinawa and its military bases?

Hagerty: I’m certain that my travels will take me to Okinawa soon. And we have a very large military presence there, as you know, and I feel that that will be an important trip for me to make after my arrival in Japan.

富士山を歩きたい

――― What plans do you have to enjoy your time in Japan?

Hagerty: Oh, I’m so excited to bring my family to Japan. In fact, we have a, hopefully, an opportunity to hike Mt. Fuji in September. I want to take my children to see Kamakura, to Nikko nearby. They’ve been to Mt Takao with me, just at the outskirts of Tokyo. I’ve taken them to Kyoto before and I’d love to take them back again. There’s so much to do and to see in Japan and I look forward to enjoying it again as I did when I lived there before, this time through the eyes of my children and my wife.

――― Please enjoy Japan.

Hagerty: Thank you so much. I’m very excited to be coming to visit your country and to be returning to the country that I love and enjoy so much. Thank you.

ミレニアル世代と交流を

――― Do you like Japanese culture and jidaigeki or movies or geisha or Japanese cuisine?

Hagerty: One of the fondest memories I have of my family in Japan is taking my family to geisha in Kyoto Gion. We had the most wonderful experience. My children playing games with maiko-san. And, the children had just such a wonderful experience there, seeing a unique aspect of Japanese culture. Kyoto has so much beauty, from the golden pavilion to the beautiful trees and the environment. The ryokan where we stayed together, taking the onsen, it’s such a wonderful cultural experience. And I think my children will grow to love this, so I’m so excited to share it with them. I’m also excited to share American culture with Japan. I was very fortunate in my home state to be responsible for the Tennessee Film Entertainment and Music Commission. One of the things that we did that was a landmark accomplishment was to create the TV series “Nashville.” “Nashville” has aired in over 60 countries today. I want to encourage my friends to have a chance to experience some of the culture, whether they see it through a TV series or they see it through, perhaps, my bringing musicians to Japan. But I want to encourage cultural interaction through music and entertainment. Also, I’ve been the organizer for our city’s effort to acquire a Major League Soccer franchise. Soccer is a wonderful way to speak to the millennial population. I understand that. I think it’s true in the United States, I think it’s true in Japan too. But I am very focused on engaging the younger group of population coming through. The millennials, in our terminology, are the future. And I want to find ways to engage culturally with the millennial population in a way that will inspire them to be interested in coming to America, to have more exchanges. And I look forward to find working with my counterparts in Japan to find opportunities for student exchanges, for cultural exchanges, and more tourism between the countries. Frankly, I think the 2020 Olympics presents a wonderful opportunity. I look forward to engaging with the US Olympic Committee and doing a wonderful job of engaging in Japan and showing some of the wonderful aspects of the United States. Our sports culture is tremendous, and I think what we will see is a great opportunity for the United States to demonstrate this wonderful thing about our American culture that I would love to share with our friends in Japan.

――― Very nice. Do you love a Japanese pop group?

Hagerty: I don’t have a favorite pop group, but I’m certain that once my children arrive, I’ll know every pop group in Japan. My girls particularly will be on the horizon. They love music. I think their favorite today, perhaps is Taylor Swift. She’s from Nashville, Tennessee. Very popular. Her father and I are friends. But I think when we get to Japan we’ll have an opportunity to broaden their horizons, and I’m sure that pop music will be something that they’ll enjoy embracing, and learning, and it will be really, a wonderful opportunity for me to see that aspect of Japanese culture through their eyes.

イバンカ・トランプ氏はビジネスウーマンの成功例

――― How about PPAP?

Hagerty: I’m not sure I know what PPAP is.

――― Mrs. Ivanka and Arabella san like PPAP. Very famous.

Hagerty: Ivanka’s popularity I think is something that – if I had to pick one person from the administration who could do a wonderful job on a policy standpoint and a cultural standpoint to invite to be my guest, it would be Ivanka Trump. I think she represents our country very well. She also represents a great strength of our country, and I know it’s a focus in the current administration, and that’s women’s role in the economy. I was very fortunate when I worked at the Boston Consulting Group in Japan to work not only with domestic Japanese companies but with many international companies who were doing business in Japan. At that time, it was very difficult for the international firms to recruit the top male graduates from universities. They tried very hard. We created a focused program to attract and recruit the top female graduates from Japanese universities to work in international firms. We were successful with that. That success was more two decades ago. It’s now rolling through the economy, and I’m so excited to see more engagement of women in the workforce broadly in Japan. And I think Ivanka Trump is somebody who could make that message very clear, as a strong example of women entrepreneurs, women businesspeople who succeeded in the United States, and have become an international model for women’s success.