苦しみの先に気付いた思い 卓球 石川佳純

新型コロナウイルスの影響で卓球の国際大会は中止や延期が相次ぎ、再開の見通しが立っていません。そんな中、石川佳純選手には、改めて気付いた思いがあります。
「やっぱり卓球が好きなんだ」
原点に返った、この思いの裏には、2019年の苦しい経験がありました。
(スポーツニュース部 吉本有里)

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    卓球が嫌いに…

    石川選手にとって2019年は試練の1年でした。東京オリンピック、女子シングルスの2つの枠を巡る代表争い。土壇場で切符をつかんだものの、思うような結果を残せず、選考ポイントで終始、伊藤美誠選手や平野美宇選手を追いかける展開でした。

    石川佳純選手

    「プレッシャーのかかった戦いの中で、楽しく卓球をしたり前向きに練習したりすることが難しかった。卓球が嫌いになっちゃったのかなって思ったような時も何回もあった」

    初めての経験“試合がない”

    そこまで苦しい思いをして代表に内定したオリンピックでしたが、新型コロナウイルスの影響で1年の延期が決定。さらに、卓球の国際大会は、ことし3月中旬以降、中止や延期が相次ぎ、再開の見通しも立っていません。
    本来なら、1年を通して試合が続き、オフシーズンがない卓球。
    競技歴20年の石川選手にとっても「試合がこれだけないのは初めてのこと」だと言います。それでも石川選手は、試合がないこの時間を前向きに捉えています。

    石川佳純選手

    「今までは課題があっても1週間練習をしたらもう次の試合という日々で、『直さなきゃいけない』と思っていても、そのままずっと試合が続いていた。でも今は、自分自身に必要なものや『もっとこうしたい』ということを時間をかけて練習できている」

    そして、「今までにない日常の中で感じることができた」という思いについて話してくれました。

    石川佳純選手

    「できなかったことができるようになっていくことをすごく楽しいと思ったし、純粋に楽しく練習ができている。やっぱり卓球が好きなんだって。自分にとって大切で大きなものだというのを再確認できた」

    原点に立ち返って

    しれつな代表争いで経験した2019年の苦しみがあったからこそ、改めて気づいた卓球に対する思い。石川選手は原点に立ち返り、来年に向けて強い決意で歩みを進めています。

    石川佳純選手

    「この時間の過ごし方で来年の今ごろが決まると思うので、頑張らなきゃという気持ちがすごく湧いている。地力を伸ばして、オリンピックの舞台で今以上に強くなってプレーしたい」

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