杉野明子すぎの　あきこ

腕に障害があるクラスの杉野明子選手は千葉県出身の30歳です。混合ダブルスでペアを組む足に障害があるクラスの藤原大輔選手との世界ランキングは12位です。杉野選手は左腕に障害があり、左腕は曲げることができませんが、右腕から放つ力強いスマッシュが持ち味です。かつては女子ダブルスで2017年の世界選手権を優勝した実績がありますが、東京大会の代表選考期間を迎える直前の2018年11月、遠征先の大会で左膝のじん帯を断絶する大けがをして半年以上コートを離れました。復帰後は別の選手と混合ダブルスで代表を目指しましたが、先行するライバルに追いつけず、選考期間の終盤となる2020年1月に藤原選手とペアを組み直して代表入りを目指しました。東京大会が1年延期される中でスタミナの強化を目指して体力トレーニングに専念し、2021年5月にスペインで1年2か月ぶりに再開された最後の選考対象大会では、新たなペアで準優勝を果たし復活を印象づけました。また、混合ダブルスにあわせて代表を決めた女子シングルスでは2019年、2020年と大会に出場していないため、世界ランキングはありませんが、日本一を決める2020年12月の日本選手権では準優勝しています。