向田 真優むかいだ まゆ

女子53キロ級の　向田真優選手は三重県四日市市出身。タックルを中心に次々にポイントを奪う攻撃力が持ち味です。幼いころは空手をしていましたが、5歳でレスリングに転向し、中学、高校時代は、JOC＝日本オリンピック委員会が若手の英才教育をするエリートアカデミーで実力を磨いたあと、愛知県にある強豪、至学館大学に進みました。オリンピック3連覇の吉田沙保里さんは大学の先輩で、同じ三重県出身、階級も同じ53キロ級と共通点が多く「ポスト吉田沙保里」として期待されてきました。その期待どおり、世界選手権では2016年と2018年に金メダル、2017年と2019年は銀メダルを獲得するなど4大会連続で決勝に進出し、安定した実力を発揮してきました。その一方で、前半でリードしたものの守りに入ってしまい、終盤で逆転負けを喫する試合が過去に何度もあり、精神面が最大の課題と指摘されてきました。2020年、大学を卒業してからはコーチで婚約者の志土地翔大さんとともに練習拠点を東京に移し、二人三脚で技術やメンタル面を鍛え、東京オリンピックでの金メダルを目指します。