皆川 博恵みながわ ひろえ

女子76キロ級の皆川博恵選手は、京都府宇治市出身。身長1m62cmと重量級では小柄ですが、動き回って正面や横から崩していくタックルでポイントを重ねていくスタイルです。この階級で実力者だった浜口京子さんが競技の第一線を離れてからは、国内の重量級の女王として　長く引っ張ってきました。2016年のリオデジャネイロオリンピックは前年に左ひざのけがで代表選考会となる世界選手権を辞退したため出場を逃しました。一時は引退も考えましたが、4回目の出場となった2017年の世界選手権で初めてのメダルとなる銅メダルを獲得して以降、2018年にも銅メダルを手にし世界の舞台で結果を出し始めました。2019年には浜口さん以来、13年ぶりとなる世界選手権での銀メダルを獲得し悲願のオリンピック代表を決めました。オリンピックが延期になったあとの2020年6月には痛みが続いていた右ひざを手術し、リハビリを経て不安のない状態にまでコンディションを整えてきました。2017年に結婚した夫のサポートも受け、レスリングで最年長の選手として東京オリンピックでのメダル獲得を目指します。