高谷 惣亮たかたに そうすけ

男子フリースタイル86キロ級の高谷惣亮選手は、京都府出身。3大会連続3回目のオリンピック代表です。スピードとパワーを兼ね備えたタックルが最大の持ち味で、「タックル王子」というニックネームで呼ばれています。高校3年生の時には、全国高校総体、国体、それに全国高校選抜大会を制する「高校3冠」を達成して早くから注目を集め、オリンピックも2012年のロンドン大会、2016年のリオデジャネイロ大会と2大会連続で74キロ級で出場しました。一方で、試合のたびに10キロ近い減量が必要となり、体調不良やけがにつながった経験から、2017年の世界選手権のあとは本来の体重で戦おうと階級を上げ、筋力トレーニングを重点的に行うなど、よりパワーのある相手との　戦い方に取り組んできました。2020年12月の全日本選手権では92キロ級で優勝し、74キロ級と79キロ級、それに86キロ級と合わせて4階級で10連覇という快挙を成し遂げました。そして、2021年5月の東京オリンピック世界予選で優勝し、86キロ級での代表の座をつかみました。3回目のオリンピックとなる東京大会は、「本来の高谷惣亮で挑む初めてのオリンピック」と位置づけ、初の表彰台が期待されます。