廣中璃梨佳ひろなか りりか

廣中璃梨佳選手は長崎県出身。東京オリンピックでは5000mと10000mの代表に選ばれた長距離のホープです。駅伝では無類の強さを発揮し、中学③年生以降、出場したすべての駅伝で区間賞を獲得しています。序盤から飛び出すレース展開が得意で、都道府県対抗の全国女子駅伝では、9つの区間のうち1区と4区の区間記録を持っています。2019年から日本郵政グループに所属し、東京オリンピックのマラソン代表に内定している鈴木亜由子選手らとトレーニングを積み、2020年、5000mで日本歴代3位の14分台のタイムを出しました。しかし、東京オリンピックの代表をかけた2020年12月の5000mで1学年上のライバル、田中希実選手にわずかの差で敗れたことから、10000mにも取り組み、持ち味のスタミナに磨きをかけてきました。そして、2021年5月、公式レースわずか２戦目となる10000mで日本選手権を制すと、本命の5000mでも6月の日本選手権でベテランの新谷仁美選手やライバルの田中選手を引き離して初優勝し、5000mと10000mの2種目で初めてのオリンピックの代表に内定しました。