濵田 尚里はまだ しょうり

女子78キロ級の濵田尚里選手は、鹿児島県出身。ロシアの格闘技、サンボの世界選手権でも優勝経験があるなど異色の経歴で、腹ばいになって逃れる相手を返して抑え込みに持っていく寝技の技術は、世界屈指と呼ばれています。2018年の世界選手権では、元世界チャンピオンや世界ランキング1位の選手を次々と破って初めての金メダルを獲得しました。2019年の大会では決勝で敗れて銀メダルでしたが、混合団体で最重量級選手のアクシデントを受けて急きょ出場し、チームの金メダルに大きく貢献しました。2020年2月に初めてのオリンピック代表に内定して以降は、ひざや肩のけがの治療にあてるとともに寝技に持ち込むための立ち技の技術も磨き、2021年4月の国際大会で優勝するなど順調に調整を重ねてきました。