フロリダ州(南部)

南部フロリダ州は人口がおよそ2000万人と全米で3番目に多く、29人の選挙人が割り当てられ、大統領選挙の勝敗を左右する重要州です。

メキシコ湾と大西洋に面するフロリダ州は、温暖な気候で「サンシャイン・ステート」と呼ばれ、白人富裕層の老後の移住先として人気が高く、観光地としても有名です。また、人口の4分の1をキューバ系などカリブ海の地域や中南米出身のヒスパニック系の有権者が占めています。

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共和党のトランプ氏は、フロリダ州で複数のリゾートやゴルフ場を経営して知名度が高いのに対し、民主党のクリントン氏もヒスパニック系や黒人の有権者に支持を広げてきました。過去の選挙では、大統領に当選した候補がフロリダ州も制していることが多く、前回の選挙では、オバマ大統領が得票率の差がわずか0.88ポイントで勝利しています。

また、フロリダ州はこれまでも大統領選挙の結果に大きな影響を与えてきました。2000年には、共和党のブッシュ氏が、民主党のゴア氏にわずか537票差でいったんは勝利しましたが、開票をめぐる混乱の結果、票の数え直しや裁判に発展し、およそ1か月かかって出された最終的な結果は、大統領選挙の勝敗を決定づけました。

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