アイオワ州(中西部)

中西部アイオワ州は人口およそ310万人で、6人の選挙人が割り当てられています。トウモロコシや大豆を生産する穀倉地帯が広がり、畜産業も盛んな全米屈指の農業州で、人口の9割以上を白人が占めています。

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アイオワ州は、大統領選挙の候補者選びが全米で最初に行われる州として知られています。前回・4年前と、2008年の選挙では、民主党のオバマ大統領が続けて勝利を収めてきました。

しかし、白人の低所得層を始めとする労働者層を中心に、経済や雇用情勢などへの不満から、自由貿易を見直し、雇用を守ると訴えている共和党のトランプ氏が支持を広げているとみられます。また、トランプ氏は、8月にはアイオワ州知事を自身の農業政策顧問に指名し、農業に関わる人たちの支持拡大に取り組んでいます。

一方、民主党のクリントン氏は、過去2回の選挙で勝利したオバマ大統領の地盤を引き継ぎたい考えですが、一時は推進していたTPP=環太平洋パートナーシップ協定についての考えを変えるなどしたことに対し、有権者の中には、クリントン氏を信用できないと感じている人もいます。このため、白人の労働者層にイメージの転換を図れるかが鍵になります。

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