ロシア反体制派指導者ナワリヌイ氏死亡から1年 現状懸念の声も

ロシアの反体制派の指導者、ナワリヌイ氏が死亡してから1年となった16日、モスクワ市内の墓地には支持者らが相次いで訪れ、死を悼みました。プーチン政権は反体制派への締めつけや言論統制を一層強めていて、支持者から現状を懸念する声も聞かれました。

プーチン政権への批判を続けた反体制派の指導者、ナワリヌイ氏は去年2月、ロシアの北極圏にある刑務所で死亡しました。

政権側は「自然死」だと発表しましたが、ナワリヌイ氏の妻のユリアさんは政権が毒殺に関与したと主張し、ロシアの独立系の調査報道サイトも毒殺だったと報じています。

死亡から1年となった16日、ナワリヌイ氏が埋葬されたモスクワ市内の墓地には、支持者らが相次いで訪れ、花を手向けるなどして死を悼んでいました。

ナワリヌイ氏の死後、プーチン政権は、反体制派への締めつけや言論統制を一層強めています。

去年7月には、ロシアの裁判所が、妻のユリアさんについて「過激派組織に参加した」として身柄を拘束する決定を下したほか、先月、ナワリヌイ氏の3人の弁護士についても同じ罪で3年半から5年半の禁錮刑を言い渡しました。

墓地では内務省関係者とみられる複数の人たちが監視をしていて、支持者の女性は「私たちは残念ながら言論の自由をはじめあらゆる自由が夢物語のように感じる現実を生きている」と話していました。

また、支持者の男性は「ナワリヌイ氏は希望とともにいつかすべてが良くなるという信念を与えてくれた。それは今も変わりません」と話していました。