大谷翔平 4年連続でシーズン30号ホームラン到達【一問一答】

大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手が21日、レッドソックス戦で特大のソロホームランを打ち4年連続でシーズン30号に到達しました。

記事後半では大谷選手が試合後、報道陣の取材に5分半ほど質問に応じた全文をお伝えしています。

大谷翔平 4年連続30号HR 日米通算250号HRに王手

大谷選手が所属するドジャースは本拠地ロサンゼルスで吉田正尚選手が所属するレッドソックスとの3連戦の最終戦に臨みました。

大谷選手は1番・指名打者で先発出場し2点を先制された直後の1回、最初の打席は2球で追い込まれたあと3球目、高めの速球に空振り三振となりました。

2対2の同点で迎えた3回は、先頭バッターで大谷選手が第2打席に立ちインコースの速球を打ってレフトフライでした。

5回は、9番・バーンズ選手のソロホームランで5対2となった直後、大谷選手に第3打席がまわり甘く入ったカットボールをとらえて右中間へ飛距離144.1メートルの特大のソロホームランを打ちました。

これで大谷選手は、2021年から4年連続4回目となるシーズン30号ホームランに到達しました。また、これが大リーグ通算201本目のホームランでプロ野球、日本ハム時代の48本と合わせて日米通算250号まであと1本としています。

このあと7回の第4打席は2アウトランナーなしの場面でフォアボールを選びこの試合は3打数1安打1打点、フォアボールが1つでした。

大谷選手は連続試合ヒットを「6」に伸ばし、打率を3割1分5厘としています。

試合は、ドジャースが9対6で勝ちレッドソックスとの3連戦3連勝です。

一方、レッドソックスの吉田選手は6番・指名打者で先発出場し9回、5対9とチームが4点差まで追い上げなおも1アウト満塁の場面で迎えた第5打席でセカンドゴロとなった間に1点を返しました。

この試合は3打数1安打1打点、フォアボールとデッドボールが1つずつでした。

大谷翔平「この球場で一番大きいホームランを打てれば」

4年連続で30号に到達した大谷翔平選手は試合後、ベンチの中で現地放送局のインタビューに応じ、ホームランを打った時の感触について聞かれると「打球を見ていたがどこに飛んでいったか分からなかったので、打球がどこまで行っていたか確認できなかった」と話しました。
そのうえで場外ホームランはいつ打てるのかと聞かれると「これからまだまだ打席には立っていくので、願わくば、この球場で一番大きいホームランを今後、打てればうれしい」と笑顔で答えていました。

大谷翔平「特別なものに」 来季 東京ドームで開幕シリーズ

来シーズンのドジャースとカブスの開幕シリーズが東京ドームで行われることについて、大谷選手は「もちろん特別なものになると思うし、カブスにも日本選手が多いので日本の野球ファンにとっても特別だと思う」と心境を話しました。
今シーズン、右ひじのリハビリを続けている大谷選手は、来シーズンの投打の二刀流としての復帰を目指しています。大谷選手は「まずはしっかりと投げられる状態に戻して開幕を迎えるというのがいちばん大事なことだと思う」としたうえで、復帰登板を東京ドームで迎えたいかという質問に対して「そのくらいのクオリティーでまずはキャンプを迎えて、そのくらいの信頼感で送り出してもらえるのが、自分にとってもいちばん自信になると思う。必ずしもそこを目標にする必要はないと思うが、そのくらいのクオリティーでピッチングができる状態で迎えたいと思っている」と話していました。

特大ホームランにチームメートも驚きの表情

大谷選手の特大のホームランのあと、現地放送局の中継ではそろって驚いた表情を浮かべるベンチのチームメートたちの様子が映し出されました。

試合後の取材でも選手たちは大谷選手のホームランについて言及し、先発したパクストン投手は「衝撃的だった。打ったときの音が違うんだ。彼は超人だよ」とたたえました。

大谷選手の前の打席で今シーズン自身初のホームランを打ったバーンズ選手は「まだ自分のホームランのことについて考えていた時に銃声のような音が聞こえて、みんなが叫んでいたよ。彼のような人間は見たことがない」と笑顔で振り返っていました。

ただ、大谷選手自身はホームランのあとのチームメートからの反応について「みんな『まあまあだな』みたいな感じだった」と明かしていて、大谷選手とチームメートたちとのほほえましい関係性もかいま見えるホームランとなりました。

30号ホームランボールはバウンドして球場の外に

大谷選手の30号ホームランは、飛距離144.1メートル、打球速度は187.8キロの当たりでした。ボールはドジャースタジアムの外野のスタンドを取り囲むようにある通路でバウンドして球場の外に出たということです。

ホームランボールを拾った男性ファンは、球場外にあるスクリーンで試合を見ていたところボールが飛んできたということで「飲み物を買うためにここに来て試合を見ていたらボールが飛んできたので、あわてて拾いました。信じられないし、興奮しています。フレームに入れて自分の机に飾りたいです」とうれしそうに話していました。

【大谷翔平 試合後の一問一答】

大谷選手は、4年連続となるシーズン30号に到達した試合後、報道陣の取材に応じました。
チームで合わせて6本のホームランという豪快な勝利の余韻を感じさせる笑顔でロッカールームから姿を見せた大谷選手は、今シーズン自身2番目の飛距離となったホームランへのチームメートたちからの意外な反応や、来シーズンの日本での開幕戦への思いなどについて5分半ほど質問に答えました。

〈アメリカメディア〉
Q.ホームランは芯で捉えた当たりだったか?

「そうですね、よかったです。いい角度で上がっていました」

Q.屋根を越えていくと思っていた?

「どうなんですかね、一応見てはいましたけど、ちょっと目視はできなかったんで、どこに行ったのかなっていうのはちょっとわからなかったです」

Q.チームメートの反応はどうだった?

「あー、みんな「まあまあだな」みたいな感じでした。(笑)」

Q.この球場で左バッターで場外ホームランは過去に1人だけだが、いつか打てると思うか?

「そう願っていますし、はい、もっともっと打てるように。まあまだチャンスはいっぱい、これから先あると思うので、またもっといい打球を打てるように頑張りたいなと思います」

Q.オールスターゲーム前はチームが苦戦していたが、シーズン後半に入って3連勝というのはチームにとって大きい?

「逆転が多かったりとか、難しいゲームが多い中で、しっかりものにできているというのが、まずチームとしてこう、勢いに乗っていく要因になるんじゃないかなと思うので、また明日から、その勢いのままに頑張りたいなと思います」

Q.トレード期限が近づいているが、球団のフロントに対してみずから話をもちかけることはあるか?

「僕からというのはないですね。まあもちろんその、選手の目線として、この選手が例えばどういう風に見えている?って聞かれれば、答えることはもちろんあると思いますけど、僕からっていうのは特にないですし、まずは今いるメンバーの中で、しっかりと頑張っていきたいなと思っています」

〈日本メディア〉
Q.あれほど飛ぶホームランは気持ちいいものか?

「そうですね、まあよかったです。まああの、甘い球をしっかりまず打てたので、その前の打席の感覚もよかったので、いい感覚がいい結果につながると今後の打席にいい影響が出てくるんじゃないかなと思います」

Q.4年連続30本は、クリアしたい数字だった?

「まあ長打はもちろん持ち味だとは思うので、んーまあその状況状況によって、まずは、今1番を打っているので、いちばんは出塁ももちろん考えないといけないですし、そことのバランスは大事かなと思います」

Q.シーズン後半に入って3連勝。どれくらい大きいものか?

「んー。きのうもおとといもやっぱり難しいゲームだったと思うので、それがまずものにできているのがきょうのいい流れにつながっていると思いますし、きょう勝ったことがあすにつながってくれるといいなと思います」

Q.来シーズンの日本での開幕戦が決まり、気持ちは?

「もちろん特別になると思いますし、カブスも日本の選手が多いので、日本の野球のファンの人にとっても特別じゃないかなと思います。まあ僕自身はリハビリ明けなので、まずはしっかりと投げられる状態に戻して開幕迎えるというのが来年はいちばん大事なことかなと思います」

Q.東京ドームで復帰登板をしたいという気持ちはある?

「んー、まあそのくらいのクオリティーでまずキャンプを迎えて、そのくらいの信頼感で送り出してもらえるのが、いちばん自分にとっても自信になるんじゃないかなとは思うので、まあ必ずしもそこを目標にする必要はないかなと思いますけど、そのくらいのクオリティーでピッチングができる状態で迎えたいなとは思っています」