大相撲名古屋場所 7日目 横綱 照ノ富士は宇良に勝ち7連勝

大相撲名古屋場所は7日目、10回目の優勝を目指す横綱 照ノ富士は平幕の宇良に勝って初日から7連勝としました。

照ノ富士は7日目の20日、2敗の宇良との一番に臨みました。

照ノ富士は立ち合いから宇良に腕を取られると、土俵を広く使いながら「肩すかし」などの技を仕掛けてくる宇良に攻めに苦しみました。

それでも最後は照ノ富士が右を差してから右四つの形に持ち込むと、ゆっくりと前に出て「寄り切り」で勝ちました。

2敗の大関陣では
▼琴櫻は平幕の翔猿に勝った一方
▼豊昇龍は関脇・霧島に敗れて3敗に後退しました。

霧島は10勝以上を挙げれば大関に復帰できる中、4勝目となりました。

また、角番の大関・貴景勝は新小結の平戸海に敗れ、5敗目を喫しました。

このほか、先場所優勝した新関脇の大の里は熱海富士に勝って4勝目を挙げ、今場所、初めて白星が先行しました。

中入り後の勝敗

▽千代翔馬に十両の水戸龍は6日目から出場している千代翔馬が「とったり」で勝って2連勝としました。

▽若隆景に錦富士は若隆景が「寄り切り」。

▽輝に宝富士は輝が「押し出し」。

▽北勝富士に武将山は武将山が「押し出し」。

▽遠藤に錦木は遠藤が「引き落とし」。

▽一山本に狼雅は狼雅が「すくい投げ」。

▽美ノ海に翠富士は美ノ海が「はたき込み」。

▽正代に佐田の海は正代が「寄り切り」で勝って、3日目から5連勝としました。

▽琴勝峰に竜電は琴勝峰が「下手出し投げ」。

▽玉鷲に王鵬は王鵬が「押し出し」。

▽隆の勝に金峰山は金峰山が「寄り切り」。

▽欧勝馬に湘南乃海は湘南乃海が「はたき込み」。

▽若元春に豪ノ山は若元春が「寄り切り」。

▽大栄翔に明生は大栄翔が「押し倒し」。

▽熱海富士に大の里は大の里が「寄り切り」。
大の里は3連勝で4勝3敗と今場所初めて白星が先行しました。

▽阿炎に御嶽海は阿炎が「押し出し」。

▽平戸海に大関 貴景勝は平戸海が「寄り切り」。
角番の貴景勝は2勝5敗となりました。

▽霧島に大関 豊昇龍は霧島が「引き落とし」。

▽大関 琴櫻に翔猿は琴櫻が「押し出し」。

▽横綱 照ノ富士に宇良は照ノ富士が「寄り切り」で勝って、ただ1人初日から7連勝としました。

照ノ富士「じっくり構えていこうと思っていた」

初日から7連勝の横綱 照ノ富士は「落ち着いて圧力をかけていくしかないと思っていた。押されることはないと考えてじっくり構えていこうと思っていた」と振り返りました。

敗れた宇良はあと一歩まで追い詰めたのではないかと質問され「追い詰めていない。全然足りない」と話しました。

5勝目を挙げた大関 琴櫻は「相手に動かされないように行ければいいと思っていた。攻めるところをしっかり攻めていけた」と手応えを口にしました。

関脇 霧島は4勝目を挙げ「内容としてはよくないが勝ったことが大事だ。調子を戻すために思い切り当たることが1番大事だ」と話していました。

5敗目を喫した角番の大関 貴景勝は「勝たなければ意味がない。負けたのは自分に足りないところがあるからだ。あすも自分の準備をするだけだ」と話しました。

貴景勝に勝った新小結 平戸海は「前に出ようという気持ちが強かったのがよかった。思い切っていこうと思ってやっている。調子がいいので、このまま集中していきたい」と充実感をにじませていました。

新関脇の大の里は勝って白星が先行したことについて「今場所初めてなのでよかった。きのういい状態で勝てたので勢いに乗ることができた」と話していました。