新潟 上越市長 辞職勧告決議案を可決 「高卒レベル」発言で

先月、新工場の誘致に関する市議会での答弁を巡り謝罪した新潟県上越市の中川幹太市長について、辞職勧告の決議案が提出され、賛成多数で可決されました。

上越市の中川市長は、先月の市議会で、議員から新工場の誘致に関する見解を問われたのに対し、「従業員の多くは工場勤務で高校卒業レベルであり、企業誘致で頭のいい人だけが来るわけではない」などと述べ、その後、発言を撤回して謝罪しました。

この問題を受け、19日開かれた市議会の臨時会で、最大会派の議員から「市民の期待と信頼を裏切る言動は目に余り、反省を次に生かす姿勢が見えない」などとして、中川市長に対する辞職勧告の決議案が提出されました。

採決の結果、賛成25人、反対6人の賛成多数で可決されました。

辞職勧告の決議に法的拘束力はなく、中川市長は議会のあと報道陣に対し、「辞職勧告を重く受け止めている。少し時間をいただいて私の考えを伝えたい」と述べ、今後、進退を含め責任の取り方を示す考えを明らかにしました。

また、19日は、中川市長がみずからの給料を5か月間全額カットする条例の改正案を提出しましたが、議員から「減給ではなく辞職が適当だ」といった反対意見が相次ぎ否決されました。