パリ中心部で警察官が刺される 五輪開幕を前に一時騒然

フランス・パリの中心部で「刃物を持った男がいる」という通報を受けて駆けつけた警察官が男に首のあたりを刺され、大けがをしました。男は別の警察官に銃で撃たれてその後死亡し、警察は、テロとの関連はないとの見方を示しましたが、まもなく開幕するオリンピックを前に現場は一時騒然となりました。

パリ警視庁によりますと、18日夜、パリ中心部のシャンゼリゼ通り近くの店舗で、「店内に刃物を持った男がいる」という通報を受けて、警察官が駆けつけたところ、男が店の外に逃げたということです。

その後、男は刃物を使って抵抗し、警察官の1人が、首のあたりを刺され、大けがをしたということです。

男は別の警察官に銃で撃たれ、地元メディアはその後、死亡したと伝えています。

事件の後、現場ではパリ警視庁のヌニェス総監が報道陣に説明し、死亡した男は27歳の外国籍の人物だとした上で、これまでのところテロとの関連はないとの見方を示しました。

パリでは、今月26日にオリンピックが開幕するのを前に厳重な警戒態勢が敷かれていて、現場には、大勢の警察官が出動して一時、騒然となりました。

現場近くに住む男性は、「市内に観光客も多い中で、不安になった人もいるかもしれません。オリンピックが無事に始まってほしいです」と話していました。