海自 潜水手当不正受給 さらに1000万円余か 総額約5300万円に

海上自衛隊で発覚した潜水手当の不正受給について、防衛省は、先週公表した金額よりもさらに1000万円あまり増えて総額でおよそ5300万円にのぼる可能性があると明らかにしました。

海上自衛隊の潜水手当をめぐっては、幹部を含む隊員62人が訓練の実績を偽るなどして2022年10月までの5年半で合わせておよそ4300万円を不正に受給していたことを防衛省が先週、公表しています。

これについて防衛省はすでに退職している元隊員や、事実関係を争っている隊員なども含めると、不正受給はさらに1000万円あまり増えて総額でおよそ5300万円にのぼる可能性があることを新たに明らかにしました。

また、潜水手当の不正受給をめぐって元隊員4人が詐欺や虚偽有印公文書作成などの疑いで去年11月に警務隊に逮捕され、その後、いずれも起訴猶予となっていたことを明らかにしました。

このほか、潜水手当の不正受給や食堂での不正飲食などで隊員あわせて218人を今月12日付けで処分したと発表していましたが、このうち20人はそれ以前に処分していたと訂正しました。

元隊員の逮捕を先週の時点で公表していなかったことや、処分をめぐる発表内容に誤りがあったことについて、防衛省は「担当部署にミスがあった」としています。