米民主党重鎮ら 選挙戦続行しても勝てないと米大統領に伝達か

秋のアメリカ大統領選挙で再選を目指すバイデン大統領に対し、民主党の重鎮らが選挙戦を続行してもトランプ前大統領には勝てないという考えを伝達したとアメリカのメディアが相次いで伝えました。

このうち、CNNテレビは複数の関係者の話として、民主党のペロシ元下院議長が電話でバイデン大統領に対し、世論調査はバイデン氏がトランプ前大統領を負かすことができないことを示しており、2期目を目指し続ければ議会下院で民主党が勝利するチャンスをつぶす、と話したと伝えました。

ただ、ペロシ氏がバイデン氏に選挙戦からの撤退を求めたかどうかはいずれの関係者も明らかにせず、話をしたのは先週だったとしています。

また、ABCテレビが関係者の話として伝えたところによりますと、民主党の上院トップのシューマー院内総務は13日、東部デラウェア州にいたバイデン大統領のもとを訪ね、バイデン氏に対して選挙戦から撤退するのが最善の策だと伝えたということです。

また、民主党の下院トップのジェフリーズ院内総務も、選挙戦から撤退すべきだという考えをバイデン氏に伝えたとしています。

こうした中、有力紙ニューヨーク・タイムズは17日、民主党関係者の話としてバイデン大統領は、選挙戦にとどまり続ける考えを変えた様子はないものの、以前より、懸念される世論調査のデータには耳を傾けるようになり、ハリス副大統領がどうすれば勝てるのかについて質問するようになったと伝えました。