JR渋谷駅「新南改札」を200メートル移転 今月21日から使用開始

再開発が進む東京・渋谷で、およそ200メートル移転されるJR渋谷駅の「新南改札」が今月21日から使用されるのを前に、報道陣に公開されました。

JR渋谷駅の新たな「新南改札」は、国道246号線の南側の線路の上に建設される6階建ての駅舎の3階部分に設置され、18日、報道陣に公開されました。

駅の南側にある再開発された複合施設「渋谷サクラステージ」と「渋谷ストリーム」をつなぐ通路に面するよう設けられ、自動改札が7通路分と有人改札が設けられています。

現在の改札は、山手線や埼京線のホームから離れた場所にあり、埼京線のホームにしか直接つながっていないため、山手線のホームまで6分ほど歩く必要がありますが、移転後は移動が容易になります。

JR渋谷駅の山村大輔駅長は「改札の移転で、より便利になって人の流れも活発になる。今後も駅を発展させて地域を盛り上げたい」と話しています。

新しい改札の使用は今月21日からで、「渋谷サクラステージ」では、その4日後の今月25日に飲食店など37のテナントがオープンして、周辺のさらなる活性化に期待がかかっています。

また、「渋谷サクラステージ」では、秋以降、IT系を中心とした企業の入居が進み、施設で働く人たちはおよそ1万人に達する見込みです。

東急不動産の星野浩明社長は「渋谷の桜丘地区は駅に近いのに駅へのアクセスは困難で、再開発と改札の移転は地域の悲願だった。再開発施設を活用しながら、表参道や代官山などを含め渋谷を広域で発展させたい」と話しています。