円相場 1ドル=155円台まで値上がり 為替めぐる日米要人発言で

18日の東京外国為替市場は、為替をめぐる日米の要人の発言を背景に円高が進み、円相場は一時、およそ1か月ぶりの水準となる1ドル=155円台まで値上がりしました。

外国為替市場では、日本時間の17日、アメリカのメディアのインタビューでトランプ前大統領がドル高・円安を懸念する発言をしたと報じられたことや、河野デジタル大臣が日銀の利上げの必要性に言及したと伝えられたことを受けて、ドルを売って円を買う動きが強まりました。

さらに、アメリカのFRB=連邦準備制度理事会の高官が「利下げが正当化される時期が近づいている」と発言したことを受け、17日のニューヨーク市場でもドルを売って円を買う動きが広がりました。

この流れを受けて、18日の東京外国為替市場でも円高ドル安が進み、一時、1ドル=155円台半ばまで値上がりして、およそ1か月ぶりの円高ドル安水準となりました。

市場関係者は「市場では、トランプ前大統領が掲げる経済政策を意識して、先行きに対する不透明感が強まっている。これまで円売りドル買いを進めてきた投資家の中には見直しの動きも出始めている」と話しています。