照ノ富士は休場明けの今場所、鋭い立ち合いから一気に攻める相撲で初日から3連勝とし、4日目の17日は大関経験者で前頭2枚目の御嶽海と対戦しました。
照ノ富士は立ち合いのあと、すかさず左の上手をつかんで、そのまま前に出て、最後は得意の右四つになって寄り切って勝ち、初日から4連勝としました。
また、先場所優勝した新関脇の大の里は新小結の平戸海との一番に臨み、立ち合いのあと、すぐに右から突き落とされて敗れ、1勝3敗となりました。
このほか、今場所10勝以上を挙げれば大関に復帰する関脇 霧島や大関経験者の朝乃山など、初日から3連勝としていた4人の力士が敗れました。
このため、4日目を終えて、勝ちっぱなしは照ノ富士ただ1人となりました。
大相撲名古屋場所4日目 横綱 照ノ富士は4連勝
大相撲名古屋場所は4日目、横綱 照ノ富士は大関経験者の御嶽海に勝ち、初日から4連勝としました。
中入り後の勝敗
▽狼雅に錦富士は狼雅が「寄り切り」。
▽武将山に若隆景は若隆景が「寄り切り」。
▽遠藤に輝は輝が「押し出し」。
▽美ノ海に宝富士は美ノ海が「突き落とし」で勝ちました。
▽朝乃山に一山本は一山本が「押し倒し」で勝ちました。
この一番で朝乃山が左のひざを痛めて車いすで下がりました。
▽錦木に北勝富士は北勝富士が「押し出し」で今場所初白星です。
▽翠富士に欧勝馬は翠富士が「寄り切り」。
▽正代に竜電は正代が「寄り切り」。
▽金峰山に玉鷲は玉鷲が「押し出し」、玉鷲は幕内連続出場976回で史上単独7位です。
▽王鵬に佐田の海は王鵬が「小手投げ」で勝ちました。
▽隆の勝に阿武咲は阿武咲が右ひざなどの痛みのため、17日から休場し、隆の勝が「不戦勝」です。
▽湘南乃海に琴勝峰は琴勝峰が「突き落とし」。
▽熱海富士に宇良は宇良が「下手出し投げ」。
▽大栄翔に霧島は大栄翔が「押し出し」。
▽大の里に平戸海は平戸海が「突き落とし」。
▽明生に阿炎は明生が「送り出し」。
▽角番の大関 貴景勝に翔猿は翔猿が「送り投げ」。
▽大関 豊昇龍に豪ノ山は豪ノ山が「突き出し」。
▽若元春に大関 琴櫻は琴櫻が「寄り切り」。
▽御嶽海に横綱 照ノ富士は照ノ富士が「寄り切り」で勝ってただ1人初日から4連勝です。
力士の談話
ただ1人、初日から4連勝とした横綱 照ノ富士は「よかったのではないか」と振り返ったうえで、立ち合いについては「今のところいいと思う」と手応えを口にしました。
1敗を守った大関 琴櫻は「集中して取ることができた。自分らしい相撲が取れるように心がけて土俵に上がっている。しっかり体が反応してくれている」と冷静に話しました。
角番の大関 貴景勝は3敗目を喫し、「やるべきことをやるだけだ」と淡々と話しました。
2敗目を喫した大関 豊昇龍は17日、取材に応じませんでした。
新関脇の大の里は3敗目となり、「集中してあした頑張ります」とことば少なでした。
幕内での連続出場が976回となり、元関脇 貴闘力を抜いて歴代7位となった39歳のベテラン玉鷲は3勝目を挙げました。
玉鷲は「1000回まであと2場所なので、それは全然分からないが皆さんが言ってくれるのはありがたい」と話していました。
朝乃山 取組で左ひざを痛める
大関経験者の朝乃山は平幕の一山本に「押し倒し」で敗れた際、土俵上で立ち上がれず、車いすに乗せられて支度部屋に下がりました。
朝乃山はことし4月に右ひざのじん帯を痛めて、およそ3年ぶりに三役に復帰した5月の夏場所を休場しました。
高砂部屋の若松親方によりますと、朝乃山は17日の取組で逆の足の左ひざを痛め、本人は前回よりもけがの状態が悪いおそれがあると話しているということです。
師匠の高砂親方は「あすからの出場は難しいと思うが、検査してみないと分からない」と話し、心配そうでした。