大リーグのオールスターゲームは、テキサス州アーリントンにある「グローブライフフィールド」で試合前のセレモニーが行われました。
ナショナルリーグの2番・指名打者で先発出場する大谷選手の名前が呼ばれるとスタジアムからはひときわ大きな歓声が起きました。
ことしのユニフォームはナショナルリーグは紺色がベースで袖の部分が水色、アメリカンリーグはベージュに袖の部分がピンクのデザインとなっています。
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【試合後の一問一答も】大谷がオールスターで先制スリーラン
大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手が出場するオールスターゲームは日本時間の17日午前9時すぎから行われ、大谷選手は2番・指名打者で出場しています。大谷選手は、第2打席で、先制のスリーランホームランを打ちました。
※オールスターゲームに関する日本時間7月17日の動きを随時更新してお伝えします。
セレモニー 大谷選手の名前で大歓声
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今永投手 4回から1イニング登板予定
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ナショナルリーグのピッチャーとしてオールスターゲームに選出されているカブスの今永投手は、球団によりますと4回から登板し、1イニングを投げる予定だということです。
今永投手は試合前にグラウンドに姿を見せ、キャッチボールなどをして登板に備えていました。
また、フィリーズのサンチェス投手やスアレス投手と記念撮影し、サンチェス投手からはピッチングについての質問を受けている様子でした。
一方、大谷選手もグラウンドに姿を見せましたが、ドジャースのチームメートとともに大リーグ機構などが運営する「MLBネットワーク」に出演したあと、屋外でのバッティング練習などは行わずにベンチ裏に戻りました。
シーズン中と同様、屋内で調整を進めたとみられます。
大谷選手 第1打席はフォアボール
大リーグのオールスターゲームにナショナルリーグの2番・指名打者で先発出場した大谷選手は1回、1アウトランナーなしの場面で打席に立ち、アメリカンリーグの先発でオリオールズのバーンズ投手と対戦しました。
大谷選手はフルカウントから6球目のアウトコースのカットボールを見極めてフォアボールで出塁しました。
大谷選手はこのあと、4番に入ったフィリーズのハーパー選手のツーベースヒットで三塁に進みましたが、5番のブルワーズのコントレラス選手がピッチャーゴロに倒れ、この回、ナショナルリーグは無得点でした。
3回 先制のスリーラン オールスターゲームで初のホームラン
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大谷選手の第2打席は0対0の3回、ノーアウト一塁二塁のチャンスの場面でまわり、今シーズンここまで8勝をあげているレッドソックスのハウク投手と対戦しました。大谷選手はボールを2球見逃した後、3球目のスプリットを振り抜きライトスタンドに先制のスリーランホームランを打ちました。大谷選手がオールスターゲームでホームランを打つのは初めてです。
完璧に捉えた当たりで観客は総立ち
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大谷選手のオールスターゲーム初ホームランは、レッドソックスのハウク投手が投げたインコース低め、142キロのスプリットを完璧に捉えた当たりでした。
打った瞬間にホームランとわかる打球に球場の観客は総立ちで喜び、打球速度は166.8キロ、飛距離は121.9メートルでした。
4回 今永投手がオールスターゲーム初出場
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試合は3回、ナショナルリーグが大谷選手のスリーランで3点を先制しましたが、そのウラにアメリカンリーグがヤンキースのソト選手の2点タイムリーツーベースヒットと、ガーディアンズのフライ選手のタイムリーヒットで同点に追いつきました。
3対3となって迎えた4回には、ナショナルリーグの4人目としてカブスの今永投手がマウンドに上がりました。
大リーグ1年目の今永投手はオールスターゲーム初出場です。
今永投手 1回を無失点ノーヒットに抑え1奪三振
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カブスの今永投手は先頭の7番、ブルージェイズのゲレーロJr.選手に対して4球すべてストレートで勝負し、セカンドゴロに打ち取りました。
続く8番、オリオールズのラッチマン選手には2球で追い込んだ後、5球目のスイーパーで空振り三振を奪いました。
そして9番、レンジャーズのシミエン選手に対してはフルカウントからインコース低めに148キロのストレートを投げ込み、レフトライナーに打ち取って三者凡退に抑えました。
今永投手は1回を投げて無失点、ノーヒットに抑えて1奪三振の内容でした。
球数は15球で、このうち11球がストライクと持ち味のコントロールのよさを発揮し、最速は149.1キロでした。
大谷選手 第3打席は空振り三振
3対3の5回、1アウトランナーなしの場面で大谷選手に第3打席がまわり、今シーズン、33試合に登板して防御率2.27のアスレティックスのミラー投手と対戦しました。
大谷投手は163.8キロのストレートなどで追い込まれた後、4球目の143.5キロのスライダーにタイミングが合わず、空振り三振に倒れました。
今永投手「大谷のホームランをムダにしたくない思いで投げた」
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初出場となったオールスターゲームで1回を投げて無失点と好投したカブスの今永昇太投手はマウンドを降りたあとベンチでインタビューに応じ「緊張はしなかったが、せっかく大谷くんがスリーランホームランを打ったのに、僕が点を取られて負けるわけにはいかないので、大谷くんのホームランをムダにしたくないという思いで投げていた」と初めての登板を振り返りました。
シーズン後半戦に向けては「チームにプラスアルファをもたらす投手になりたいので、勝つだけではなくて長いイニングを投げて監督の期待にも応えられるそんなピッチングをしたい」と話していました。
大谷選手「先制点がとれてよかった いいスイングだった」
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試合は5回、アメリカンリーグ、レッドソックスのデュラン選手のツーランホームランで2点を勝ち越しました。
大谷選手は6回、ベンチでNHKの中継インタビューに応じホームランについて「先制点がとれてよかった。いい角度で上がっていいスイングだったと思うし、オールスターでなかなか打てていなかったので1本打ててよかった」と振り返りました。
そしてオールスターゲームを楽しんでいるかという質問に対しては「ふだんなかなか話せない選手と話せるし、ことしはナショナルリーグでチームも変わり、去年までと違う選手たちといい時間を過ごせていると思う」と答えていました。
大谷選手 7回に代打を送られて交代
大谷選手は3対5とナショナルリーグが2点を追う7回に代打を送られて交代しました。
4回目の出場となったことしのオールスターゲームは初めて3打席に立ち、先制のスリーランホームランを打つなど2打数1安打3打点、1三振、フォアボール1つの内容でした。
大谷選手の代打にはここまでホームラン26本を打っているブレーブスのオズーナ選手が送られ、ツーアウト一塁二塁のチャンスでショートゴロに倒れました。
大谷翔平【一問一答】出番終え 念願の初ホームランなど
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ドジャースの大谷選手はオールスターゲームの出番を終えたあと、球場内の会見室で報道陣の取材に応じました。
4年連続4回目の出場で念願の初ホームランを打ち「ほっとした」と率直な思いを話しました。
レッドカーペットショーで大きな話題となった「デコピンスーツ」を用意した経緯についても明かしました。
Q.オールスターでの初ホームラン
「あまりオールスターで打てていなかったので、まずいいヒットが出たのが自分としてはホッとしましたね」
Q.その打席は何を考えていたのか?
「自分のふだん通りの打席をまず送りたいと思っていたので。
シーズンの延長でいいアットバット(打席)を心がけました」
Q.(会見は試合中のため)オールスターゲームで初のMVPの可能性もあるが?
「そうですね。まあ、できれば取りたい気持ちはもちろんありますけど(笑)自分としては、終わった仕事なので、いい1日だったなと思います」
Q.もしMVPを受賞したら、自分にとってどのくらい大きいことか?
「すごく光栄なことですし、ここに出られること自体すばらしく光栄なことですけど。そこでMVPを取る選手は、もちろん、それだけ名誉なことだとは思います」
Q.このオールスターウイークの中で、いちばん楽しかったことは?
「やっぱりゲームがきょう楽しかったですし、そこで打てたことがやっぱり、いちばん自分にとっては特別な瞬間だなと思います」
Q.去年のオールスターゲームでは、シアトルのファンから「シアトルに来て」の大合唱があったが、いまドジャースに行ってどんな気持ちか?
「まず、もうドジャースで勝つことを第一に考えていますし、ドジャースの一員として、今回選んでもらってすごく光栄だなと感じているので。
何回でもドジャースの代表として、ここにまた来られるように、そういう野球をしたいなと思ってます」
Q.第3打席に対戦して三振したミラー投手に対しての感想を
「すばらしかったです、全球種。まっすぐもスライダーも威力のあるボールで、ちょっと難しいすばらしい投球だったなと思います」
Q.去年まではアメリカンリーグで多くのスター選手たちと交流し、ことしはナショナルリーグ。ことし印象に残った選手は?
「この前まではアメリカンリーグの敵として、数多く出ていた選手もいましたけど。その中では、ブライス・ハーパー選手は試合前に一緒にケージワークしたりとか。どういう練習をしているのかなと見たりしていたので、すごく勉強になりました」
Q.ヤンキースのソト選手が、前日会見で大谷選手とプレーしてみたいと話した?
「ただただすごく光栄ですね、はい」
Q.イチローさんが2007年にMVPを受賞したときの記憶は?
アメリカンリーグのピッチャーたちに対して、どんなイメージで臨んだのか?
「小さい頃は、あんまり、記憶があいまいなので覚えてないなという感じなんですけど。きょうは、まあ、さっきも言いましたけど、シーズンの延長だと思って。同じ準備のしかただったりとか、試合前の過ごし方だったりとか。それはもう、レギュラーシーズンと何も変わらずに、同じ事をやりました」
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Q.ホームランの後の祝福は?
「いやもう「ナイススイング」「グッジョブだ」と。
シンプルですけど。いろんな選手と話す中で、試合以外もそうですけど、いろんなコミュニケーションを取れるというのはオールスターならではかなと思います」
Q.ホームランを打たれたレッドソックスのハウク投手が「スプリットが真ん中に入ってしまった」と話していたが、感触はどうだったか?
「ちょっと(バットの)先気味でしたけど。いい角度で(打球が)上がっていたので、十分入るんじゃないかなとは思いました」
Q.ハーパー選手のどんな練習から学びを得たのか?
「どんな練習をしているかはちょっと。言っていいかわからないので、本人いないですし。自分が見て勉強になったというところは、本当のことではあるので。自分の練習にもちろん取り入れる部分もあるかと思いますし、その時、その時で、誰がどういうふうに取り組んでいるかというのは、自分に取り入れるべきじゃないかなと思います」
Q.オールスター全体の中で、シーズン後半に生きてきそうと感じたことは?
「んー、まあ、これはこれで、もうオールスターというものは完結していると思うので。また、おのおののチームに帰ったあとは、もとのチームのプレーに戻りますし。それとこれは、また別々のことかなと思います」
Q.メンタル的には、オールスターは楽しめる舞台だったか?
「そうですね、ふだん一緒にやらない別々のチームで、敵のチームの選手たちとできるのは、まず特別だと思いますし。ここに選ばれるような選手たち、レベルの高い選手たちと一緒にできるということが、まず特別なことだなと思います」
Q.ことしはシーズン中と同じ調整をしたと話していたが、逆に去年まではどんな調整をしていたのか?
「投げる投げないとかによって、だいぶ変わってくるので。ことしは、もうDHだけ、打席だけだったので、やることが特にシンプルだなという。それがまあ、いい結果につながっているかどうかはわからないですけど。ことしは、そういう感じでやろうかなと思ってました」
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Q.愛犬のデコピンはレッドカーペットに来なかったが?
「そうですね、トイレでもしたらちょっと困るので(笑)お留守番してました」
Q.スーツの裏地にデコピンがたくさんデザインされていたのは、大谷選手の発案か?
「そうですね、(妻と)2人で歩くのは決まっていたので。色をどうしようかなというので、最初、「ブラウンと白でいいんじゃないかな」という感じで」(※大谷選手は茶色のスーツに、白のシャツとスニーカーを合わせていた)
「『じゃあ裏に入れようか』みたいな感じでしたね」
Q.打ててほっとしたというのは、周囲からの期待が大きかったからか?
それとも、こういう場所で打たなければいけないという思いからか?
「んー、まあ自分が打ってみたいなと。こういう、なかなかある機会ではない試合で、そういう1本を打ってみたいなというところでいうと、やっぱり。打てて自分の中で、1つホッとしたところはあるのかなと思います」
Q.暑いテキサスでのオールスターゲームで、体力も消耗したと思うが、シーズン後半が始まるまで2日間をどう過ごしたいか?
「まあ、もう早くLAに戻って。いい休日を過ごして、また後半戦しっかりと、いい野球ができる準備をしたいなと思います」
大谷選手の出身地 岩手 奥州ではパブリックビューイング
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大リーグのオールスターゲームが行われ、大谷翔平選手の出身地、岩手県奥州市ではパブリックビューイングが行われ大谷選手のホームランに集まった人たちが沸いていました。
大リーグのオールスターゲームのパブリックビューイングは、奥州市文化会館のホールで行われ、市民およそ200人が集まりました。
集まった人たちは、大谷選手が打席に立つたびに「ゴーゴー翔平」と声を合わせて応援しました。
そして3回表に大谷選手がオールスターゲームで初めてとなるホームランを打つと盛り上がりは最高潮に達し、集まった人たちが一体になって喜びに沸いていました。
「奥州市水沢より応援しています」というメッセージボードを掲げて応援した59歳の女性は「いざという時に打ってくれるので本当にすごいと思います。奥州市の誇りです」と興奮しながら話していました。
73歳の男性は「大リーグを代表する選手で子どもたちのあこがれなので、けがをしないで長く活躍してほしいです」と話していました。