【随時更新】イスラエル・パレスチナ 中東情勢(7月17日)

イスラエル軍の攻撃で犠牲者が急増しているガザ地区では、16日も中部や南部に激しい空爆が行われ、地元の当局は住民の避難場所が攻撃を受け、あわせて40人が死亡したと発表しました。停戦などに向けた交渉が停滞する中、連日、住民の犠牲が増え続けています。

※中東情勢に関する日本時間7月17日の動きを随時更新してお伝えします。

増え続ける住民の犠牲

イスラエル軍は16日、ガザ地区中部のヌセイラトや南部のハンユニスに激しい空爆を行い、イスラム組織ハマスの拠点などを攻撃したと発表しています。

ガザ地区の当局によりますと、この空爆で▽ヌセイラトでは住民の避難場所となっている学校が破壊され、23人が死亡したほか、▽ハンユニスでも住民が避難する地域が攻撃を受け少なくとも17人が死亡し、死者はあわせて40人に上っています。

ガザ地区では今月13日に南部のハンユニスでイスラエル軍がハマスの司令官を標的にした空爆を行い、90人が死亡したとされるなど、ここ数日、攻撃による死者が急増していて、現地の保健当局によりますと、去年10月からの死者は3万8713人に上っています。

一方で停戦や人質の解放に向けた交渉をめぐっては、イスラエルが軍事的な圧力を強めることでより有利な条件での合意を引き出そうとしているのに対し、ハマスは強く反発していて、仲介国を交えた協議が停滞する中、連日、住民の犠牲が増え続けています。