北朝鮮が中国から医薬品搬入か 定期便のない月曜に航空便運航

北朝鮮の国営航空が15日、定期便のない月曜日にもかかわらず中国との間で航空便を運航しました。国際機関からの医薬品が搬入されたとみられていて、新型コロナの感染拡大後中断していた国際機関からの支援を本格的に受け入れ始めるか関心を集めています。

中国の首都北京の国際空港のウェブサイトによりますと、北朝鮮国営のコリョ(高麗)航空は15日、北京と北朝鮮の首都ピョンヤンとの間で「輸送機」として航空便を運航しました。

北朝鮮は、新型コロナウイルスの感染拡大後停止していた中国との間の航空便を去年8月に再開したあと、原則週3回運航していますが、定期便のない月曜日に運航するのは異例です。

外交関係者によりますと、国際機関から割り当てられていた、子ども向けのワクチンなどの医薬品が搬入されたとみられるということです。

一方、ピョンヤンに駐在する中国大使館は15日、FAO=国連食糧農業機関の屈冬玉事務局長が北朝鮮を訪れていることを明らかにしました。

国際機関の関係者が新型コロナの感染拡大後、北朝鮮を訪れたことは公式報道などで確認されておらず、中断していた国際機関からの支援を本格的に受け入れ始めるか関心を集めています。