ロシア “ウクライナ東部の集落掌握” 攻撃による被害が拡大

ウクライナのゼレンスキー大統領は14日、ロシア軍が大量の誘導爆弾や無人機などによる攻撃を続けていると明らかにしました。ロシア国防省は東部ドネツク州の集落を掌握したと発表していて、ロシア軍の攻撃による被害が拡大しています。

ウクライナのゼレンスキー大統領は14日、SNSで、ロシア軍がこの1週間だけでも、700発以上の誘導爆弾のほか、170機以上の無人機、およそ80発のミサイルを使ってウクライナ各地を攻撃したと明らかにしました。

ゼレンスキー大統領は「命を守るためにはこの悪の規模に匹敵する解決策が必要だ」として、こうした攻撃を続けるロシアと戦うために、防空システムなどの供与を念頭に、各国に対して支援を行うよう重ねて呼びかけました。

一方、ロシア国防省は14日、ウクライナが去年8月にロシアから奪還したと明らかにしていた東部ドネツク州の集落ウロジャイネについて、ロシア軍が掌握したと発表し、地雷の除去作業などを行っているとしています。

ドネツク州の知事は15日、SNSに投稿し、14日のロシア軍による州内への攻撃で行政関係の建物や集合住宅などが被害を受け、1人が死亡したほか、11人がけがをしたと明らかにするなど、ロシア軍の攻撃による被害が拡大しています。