円相場 一時1ドル=157円台前半まで急速に円高が加速

11日のニューヨーク外国為替市場ではアメリカの消費者物価指数が市場の予想を下回ったことをきっかけに円を買ってドルを売る動きが強まりました。その後、一時、1ドル=157円台前半まで急速に円高が加速し、政府・日銀による市場介入が行われたのではないかとの見方も出ています。

11日のニューヨーク外国為替市場では、この日発表されたアメリカの先月の消費者物価指数の上昇率が市場の予想を下回ったことをきっかけに、FRB=連邦準備制度理事会が9月にも利下げに踏み切るとの観測が強まりました。

このため、日米の金利差の縮小が意識されて円を買ってドルを売る動きが強まりました。

円相場はその後、急速に円高が加速し、一時1ドル=157円台前半まで値上がりしました。

統計の発表前と比べ4円以上、円高に振れ、市場では政府・日銀による市場介入が行われたのではないかとの見方も出ています。

市場関係者は「急速な円高は投資家の間で驚きをもって受け止められた。統計でインフレの鈍化が確認されたもののFRBが利下げを進めるスピードや、どこまで利下げするかはまだ不透明で、日米の金利差は当面、大きい状況が続くと見られ、円安に歯止めがかかるかはまだ見通せない」と話しています。

財務省 神田財務官「コメントする立場にない」

外国為替市場で円相場が急激に円高方向に動いたことについて、財務省の神田財務官は11日夜、記者団に対し「市場介入したかについては何もコメントする立場にはない」と述べ市場介入を実施したかどうか明らかにしませんでした。

その上で、このところ外国為替市場で進んでいる円安の動きについて「客観的にみると、かなり急速な変動があってそれが国民生活に影響を与えているのではないかと思う。ファンダメンタルズ=経済の基礎的条件と違った動きであることは気になる」と述べました。