円相場 対ユーロで最安値を更新

11日の東京外国為替市場では、円を売ってドルやユーロを買う動きが出て、ユーロに対しては、1ユーロ=175円台前半まで値下がりし、1999年以降の最安値を更新しました。

午後5時時点の円相場はユーロに対しては、10日と比べて52銭円安ユーロ高の1ユーロ=175円19銭から23銭でした。

また、ドルに対しては13銭円安ドル高の1ドル=161円62銭から64銭でした。

ユーロはドルに対して1ユーロ=1.0839から40ドルでした。

市場関係者は「日本と欧米との金利差がしばらくの間、大きくは縮まないという見方が強く、低い金利の円を売って、高い金利のドルやユーロなどを買う動きが出た。このため一時は、1ユーロ=175円台前半まで値下がりしユーロ導入後の最安値を更新した。市場では、今後の金融市場の動向を見極めたいとして、日本時間の今夜発表される、アメリカの先月の消費者物価指数の内容に関心が集まっている」と話しています。