【詳細】イスラエル・パレスチナ 中東情勢(7月10日)

ガザ地区への攻撃を続けるイスラエル軍は9日、南部ハンユニスを空爆をし、地元メディアによりますと、近くの学校に避難していた人たちなど29人が死亡しました。
イスラム組織ハマスは攻撃を強く非難していて、停戦と人質解放に向けた交渉にも影響を及ぼしそうです。

※中東情勢に関する日本時間7月10日の動きを随時更新してお伝えします。

ガザ地区避難所の学校に攻撃 少なくとも29人死亡 地元メディア

パレスチナの地元メディアは10日、南部ハンユニスで避難所として使われている学校が、9日にイスラエル軍の攻撃を受け、少なくとも29人が死亡したと伝えました。

NHKガザ事務所のサラーム・アブタホンカメラマンが9日に近くの病院で撮影した映像では、救急車などに乗せられたけが人が次々に運び込まれ、病院の中では治療を受ける子どもたちの姿も見られました。

ハマスは声明で「今回の攻撃は無抵抗の人々に対する恐ろしい虐殺が続いていることを象徴している」としてイスラエルを強く非難しました。

一方、イスラエル軍は10日、声明を発表し、去年10月のイスラエルへの大規模攻撃に参加したハマスの戦闘員を狙って空爆したとしたうえで、「空爆地点の近くの学校で市民に被害が及んだという報道については調査中だ」としています。

イスラエル軍 “ガザ北部で1週間以上の攻撃 戦闘員150人殺害”

イスラエル軍は9日もガザ地区各地で軍事作戦を続けていて、ガザ地区北部では1週間以上にわたる攻撃で150人の戦闘員を殺害し、地下トンネル6本を発見して破壊したと主張しています。

ガザ地区の保健当局は、一連の攻撃で過去24時間で50人が死亡し、これまでの死者が、3万8243人にのぼったと発表しています。

停戦交渉 “イスラエル情報機関トップが10日カタールへ”

停戦と人質解放に向けた交渉について、イスラエルメディアは9日、交渉団を率いるイスラエルの情報機関のトップが10日にカタールに向かい、アメリカのCIA=中央情報局のバーンズ長官などと協議を行う予定だと伝えています。

ただ、イスラエル軍が北部のガザ市中心部の住民に退避を通告したうえで地上部隊による攻撃を再開したことについてハマスは強く反発し、「交渉のプロセスを出発点に戻すものだ」として、イスラエルをけん制していて、交渉が進展するかは依然、不透明なままです。