林業の担い手確保へ 高校生がVRで伐採作業を疑似体験

高校生に林業への関心を高めてもらい担い手の確保につなげようと、松江市の高校で生徒たちがVR=バーチャルリアリティーの技術を使って木の伐採作業を疑似体験する授業が開かれました。

この授業は面積の8割近くを森林が占める島根県内で林業の担い手の確保につなげようと、県が松江市の松江農林高校で開き、2年生27人が参加しました。

はじめに、生徒と林業従事者などとの意見交換が行われ、スーパーの従業員から転職して3年目だという38歳の男性が「AIにもまねできない、自分にしかできない仕事だと思った」と仕事の魅力を話しました。

また、高校の卒業生で県立農林大学校に進学した女子学生は「木材を運搬する大型の機械を使うことが好きなのでこの仕事に就いてよかった」と体験を語りました。

このあと、生徒たちはVR用のゴーグルをつけて360度の実写映像を見ながら、巨大な木をチェーンソーで伐採する作業をその場にいるような感覚で疑似体験したり、実物のチェーンソーを持ち上げてみたりしてイメージを膨らませていました。

県によりますと、県内で林業に従事している人は一昨年度は988人と、毎年、徐々に増えていますが、伐採量の増加に伴い、今年度末までに1072人の確保を目指しているということです。

県東部農林水産振興センターの野尻志保課長は「今後も林業の魅力を発信する取り組みを続けたい」と話していました。